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R-PROJECT

個人的なことだが、私は基本的に、不必要なものを身の回りに置いておくのが嫌いである。家の中がごちゃごちゃとものに溢れているのは見た目もあまり良くないし、捨てることで空間も心もすっきりするのが好きなのも一理あるだろう。でも中には、まだ使えそうだけど、その先どうやって使っていいのかがわからずに放っておかれているものがあるのも確かだ。ものが溢れかえっている時代で生まれ育ったからこそ、その先もう一歩の段階への行きかたがわからないのかもしれない。ものが無かった時代の人達の方が、今の私達よりも広範囲でクリエイティブ性が研ぎ澄まされていたのではないか、と思いを巡らせたりもするのだ。

ハイセンスな家具やインテリア雑貨を扱うショップ「IDEE」と、クリエイターによる都市再生プロジェクト「R-project」が発足したのは昨年の暮れ。その「R-project」が、この10月に行われた「東京デザイナーズブロック2002」のプロジェクトの一つとして紹介された。最近特に耳にするようになった「Recycle (リサイクル)」「Redesign (デザインし直す)」「Rethink (再考する)」「Refine (改良する)」「Restore (修復する)」「Recreation (改造する)」といった「Re (再び、さらに、新たに…し直す、という意味)」という共通の頭文字から発想され、生まれたのがこの「R-project」。

お金をかけずに、既存するものにアイディアとセンスを組み込ませてシンプルな空間やものを作る--。これはものが無い時代では、当たり前のことだった。しかし、現代人の私達はいつしか新しいものばかりを追い求め、気付いてみればものには不自由しなくはなったが、そこに残ったのは「でも何か違う」といった悶々とした「しこり」ではなかったであろうか。