ドメスティコ ’01

HAPPENINGText: Terevision Ruiz

アイディアは新しいものではないが、いわゆるアート作品がありがちな冷たい無菌室のようなギャラリーから持ち出し、パブリックな場所で一般の人々にアートを近づけることは面白みがある。

ドメスティコは昨年、ジュリエッタ・スペランザ、バージニア・トレンテ、アンドレス・メンスによって生まれたイベント。最初の会場はマドリード中心部の古いアパートで、7つの部屋、キッチン、2つのバスルームを利用し、10人のアーティストが「ドメスティック」をコンセプトに作品展示を行った。


Rogelio Lopez

今年、ドメスティコはテオドーラ・ダイアマントポロスの協力により、前回と同じくマドリッドの中心部にある元パイロット校の古いアカデミーに会場を移し開催された。今回は、「知識」をコンセプトに、9人のアーティストがこのイベントのために制作した作品を発表した。

昨年の12月15日がオフィシャルオープニングであり、会場は満杯。作品を見ようと部屋の前に長蛇の列が伸び、何処へ行ってもウォッカの匂いが立ちこめていた。


Maider Lopez

階段の踊り場で展示されているロジェリオ・ロぺスの作品は、ビジターが最初に目にする「ドメスティック」である。マイデル・ロペスの作品は一見、計算問題にように見えるが、その壁やオブジェなどのサイズを表している。


Miguel Lorente

糸で吊るされた時計がちょっとずつ分解されていく、ミゲル・ロレンテの作品。実際にその過程を収めたビデオも出品されている。テレ・リカレンスは、ドメスティコへのためにイーグル族の住居と同形のテントを制作した。

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