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モック

PEOPLE

今月カバーをデザインしてくれたのは、ドイツのモックYENZ.COMの創設者、ヤンス・シュミッドを中心に、ベルリンで活動を展開している若いデザインエージェンシー。彼等のウエブサイトは、50年代の汚いガソリンスタンドとおもちゃ屋トイザラスを21世紀の技術で再生させたものを彷佛とさせる楽しいエンターティメント作品となっている。2001年にカンヌでセルフ・プロモーティング・サイトにおいてサイバーライオン賞を受賞するなどその活動は広く知られるようになった。


自己紹介をお願いします。

ドイツのベルリンで活動している、デザインとエンターテイメントを提供しているモックです。マクロメディアフラッシュとジェネレーターを重点においたデザインとインタラクティブアプリケーション、インターフェイスを主に扱っています。クライントから依頼された仕事以外に、ゲームやインタラクティブ・ストーリー・テリングなどのエンターテイメントコンテンツの為のアイデアやコンテンツを作っています。デザインとプログラミングの両方を試すことのできるものです。

モックの活動が始まったきっかけは何ですか?

モックは私、ヤンス・シューミッド、クリストフ・ピーターセン、ヘイコ・フレイアー、トーマス・ウォルター、ビヨーン・ザスケの5人で立ち上げた、ウェブデザインとアニメーションを取り混ぜたものや、アニメーション、イラスト、一歩先を行ったプログラムを提供している会社です。モックを作る前は違うプロジェクトに一緒に取り組んでいたのですが、私達が持っているスキルを利用しつつ、ウェブ上で革新的な作品を作ることができないものか、と考えるようになったのがきっかけです。

現在取り組んでいるプロジェクトは何ですか?

イントラという新しいウェブサイトを作りつつ、ドイツで有名なコマーシャル・フィルム・プロダクションカンパニーのニュー・センチメンタル・フィルムのエキストラネット作りに取り組んでいます。イントラの再スタートは12月3日からです。この他にも、小規模ながらも多様な仕事をいくつか抱えていますし、オンライン・マルチプレイヤーゲーム、クール・グリーティングカード・システム、モックTシャツショップなどのプロジェクトも平行して進めています。

MOCCU.COMで行われているプロジェクトについて教えて下さい。コミュニケーションの為の環境作りのゲームの試みを特に行っているようですね。インターネット世代についてどう思われますか?また、サイト環境の未来はどのようになっていると思いますか?

私達が発表しているサイトは、あらゆる点において特別なものです。ユーザーの数とともに、グラフィックの世界での生活の為のファクターを上手に組み合わせています。とてもフレンドリーな特徴だと思っています。インタラクティブ・エンターテイメントの価値は、今の段階ではウェブ上で見つけることはできません。マスコットであるミックを使って、サイトに来てくれたビジターは、常に変化し続けているビジュアルの世界を移動でき、モックに関する適切な情報にインテリジェント、かつ面白くガイドできるようになっています。

同時に、何個かのフラッシュアニメーションとゲームによって私達のテクニックとクリエイティブな可能性を表現しています。例えば、「モックリーフ」では、ビジターは色鮮やかな海中を探検でき、魚が泳いでいるような音でオリジナルのリズム感ある曲を作ることができるのです。「モックラボ」ではビジュアル・テスト・チューブ・エッグを作ることができ、その実験結果をダウンロードし、その卵をかえらす事ができるのです。ユニークでオリジナルのクリーチャーを見る事ができる、ということです。「モッククリーク」でビジターは、ワイルド・ウエストの時代に行くことも可能です。この中の「ジャンプ・アンド・ラン・ゲーム」では、アーリー・モーンと言う、ポニー・ライダーは、シークレットミッションを達成し悪魔のプロフェッサー、バッド・ヴァン・マッドを倒さなければなりません。

モックサイトでは、インタラクティブ・コンテンツ、アニメーションで作られたゲーム、そして革新的なユーザー・インターフェイス、あらゆるアーティスティック、スタイリスティック、そしてテクニカルな専門技術を紹介しています。この作品はコーポレートインフォメーションのコンセプトを拡大し、ほぼ再定義していることになります。

構成についてのアイデアやデザインをまとめて、サイト自体を完成させるのに3ヶ月しかかかりませんでした。しかし少なくともインターネットサイトとしてのエンターテイメントの価値はあると思います。アプリケーションの実験から得たやり方によって、インターフェイスデザインにもナビゲーションにも遊び心のあるアプローチができましたし、新しい限界を見つけられる経験もできました。モックサイトは、ナビゲーションとアニメーションの特性とエンターテーメントの主流の基本を超えた複雑なもので構成されています。

私達によってMOCCU.COMを完成させるということは、終わりでも始まりでもありませんでした。ウェブは作られ続けるものですし、サイトに対するポジティブな反応からは、ウェブは革新されることに準備はできているといことが見受けられるのです。

5人で活動されていますが、仕事はどのように振り分けているのでしょうか?

モックは当初、グラフィックデザイナー3人、プログラマー2人の5人編成でしたが、今は9人になっています。モックが始まった頃から、何人かが運営と経営に深く関わっていましたが、現在はプログラマーと他のセクションにそれぞれ二人ずつ増え、アシスタントとプロジェクトの運営をしています。

モックの基本理念に必要不可欠なものは、クリエイティビティーの絶対的な統合と、リサーチによるデザイン、テクノロジー、一致のハーモニー、それと新しいコンセプトの開発です。デザイナーだけではなく、プログラマーもアイデアの構成に参加する事が大切です。モックのクリエイティビティーは良いチームワークの結果なのです。

インスピレーションは何処から得てますか?

デザインの歴史、インターネット、アート関係の本、映画、自然、そして都会の生活から得ています。私達の周りにあるものに目を向けることはとても大切です。例えば、注意深く観察すれば、たくさんの事を自然から学ぶことができるのです。都会での人々の生活形態、習慣、そして彼等の夢から、私達の作品制作に影響を受けることもあります。全ての出来事に気を配ることと、生活のなかで発生する面白いことはクリエイティブになるために必要なものを持ち合わせているのです。

好きなデザイナーとアーティストは誰ですか?

ロレンゾ・マトッチ、カサンドレ、マンボ/レグ・モンバサ、タマラ・デ・レンピッカ/アート・デコ・ピリオド、J・ドゥブフェット、A・フランキン、P・クリー、G・ダロー、ハンス・アープ、J・O・セイボルドが好きですが、他にもたくさん好きなデザイナー、アーティストがいます。

シフトについてどう思われますか?また、今月号のカバーを作るにあたって何をイメージしましたか?

今回のカバーは、きれいなものだけど、クリスマスシーズン特有のストレスを表現しようと思いました。みんなが、友達や家族へのプレゼント探しに、てんてこまいしている時期ですからね。何か便利なものを探すことは、以外と難しく、結局ありがちなネクタイや香水などに行き着いてしまいますよね。ギフト産業は、例えば電動缶切り機や、電気で動く犬などジャンク製品開発に余念がないわけです。

このカバーでは、私達のキャラクター、ミックがシフトからプレゼントをもらっています。ふわふわした感じの音楽と共にクリスマスツリーが箱から出て来ます。ミックはプレゼントをもらってとても喜んでいますし、感謝の気持ちをあらわしています。このアニメーションは、ミックのメッセージシリーズのひとつでもあります。このシリーズは次期に、最近開始した私達のウェブサイトの中のアニメーションのオンラインカードセクションでフィーチャーされることが決まっています。

モックオフィスでは、私達が生活している文化の影響として、奇妙なアイデアが飛び交っています。その中のいくつかは、将来のモックの作品の出発点にも成りえます。ユーモアと誇張は、モックのエンターテイメントのコンセプトの基本となるものです。私達は、クライアントを楽しませるのが好きですし、面白いコンセプトがあれば、仕事も楽しんでできるのです。

ベルリンで活動することについてどう思われますか?ベルリンを拠点とするデザイン会社と、接点があったりするのですか?

ベルリンはカルチャーエンターテーメントの変化と不変の交互が存在する街だと思います。たくさんの外国人が素晴しい才能を持って移り住むのも、ベルリンの特徴です。旧東ドイツ地域の再構成の為のトランスフォーミング・サブカルチャーが、ものすごい早さで広がって行っています。まだオーガナイズされてはいないものの、ベルリンにはデザインカンパニーが活動を始めるには良い、新しいエリアがたくさんあります。

他の会社と連絡は取っていますが、時々、同じ市内にある会社同士なのに、他の町や海外で行われた会議でしか会うことができないのは、少し寂しいので、どうにか上手くならないものかと思っています。

ドイツのマルチメディアシーンについて、どのような意見を持っていますか?

マルチメディアワークにおけるドイツという国は、だんだん興味深いものになってきています。堅苦しくつまらないデザインばかり作られた時代がドイツにもありました。しかし現在は、特にオンラインセクターにおいて、作品の質はぐんぐんと上がっています。クライアントが、以前では絶対にしなかったことを今では求めている、ということです。

残念なことと言えば、まだデザインと美学に対する世間の認識が低いことです。時にそれはまるでドイツ人が使い勝手とウェブが提供するサービスにだけ感心があるように思われがちですが、それはただ、人々がウェブサイトでもっといろいろなことができる、ということを知らないだけなのです。アプリケーションの多くがよりシリアスなものになるべきなのですが、クライアントを楽しませ、情報満載のアプリケーションの作成をするために、彼等を説得するのは、いつも至難の技なのです。それは彼等が、お客さんに売る商品として、それらのアプリケーションは十分シリアスなものではない、と疑っているからなのかもしれません。

日本のデザインと文化についての印象はどうですか?好きなデザイン会社かアーティストはいますか?

日本文化は好きですし、とても刺激的だと思います。全体的にビジュアルメッセージ、キャラクターデザイン、多くの目を楽しませる作品が、日本にはありますね。ドイツには、そのような面白い話に結びつく簡単なアプローチがないことが残念です。デザインについては、フリフリモノ・クラフトが好きです。

最後になりましたが、今後の活動予定を教えて下さい。

モックとして、私達はいつもベストなアイデアを探し求めていますし、テクノロジーを駆使してそのアイデアを実行に移す努力をしています。その他、もっとたくさんの人がユーザーになって楽しさとエンターテーメントの場所としてのウェブの存在に気付いてほしいです。哲学の分野にも足を踏み入れてみたいですし、よりハイ・クォリティーなエンターテイメントのコンテンツ、ウェブの為のもっと進んだアプリケーションを作って行きたいです。

Moccu
住所:Christburger Street 46, 10405 Berlin, Germany
TEL:+49 30 4403 2985
http://www.moccu.com

Text: Joerg Radehause
Translation: Sachiko Kurashina

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