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伊藤桂司 VS 生意気

HAPPENINGText: Andrew Thomas

中目黒から連なるトラックの下、レンガの壁を持つドームの中にあるレストラン・バー「デポ」は、東京の最近面白いギャラリースペースの一つとなった。第2回「バーサス」展で、グラフィックデザイナーであり、イラストレーター、ディレクターでもある伊藤桂司(UFG-アンアイデンティファイド・フライング・グラフィックス)と、生意気のクリエイティブ・カメレオンのデヴィッド・デュアル・スミスとマイケル・フランクは共に、制作中の作品をスケッチしてコピーしたものを立体的に膨らませて、多角的な子牛の彫刻を創作した。構成の複雑さは、実に素晴しく、それが苦心の作だったことは言うまでもない。そしてそれは、シティセンターのあちこちをマルチカラーの牛が歩き回るシカゴのストリートを思わせた。

生意気と伊藤桂司は、いつも様々なクリエイティブなプロジェクトを行い、彼らの作品は、他の物との違いを持ちながらも、いつも私達を驚かせ、楽しませてくれる。今回の場合は、思考を呼び起こし、イメージを焼きつけるという形でスパークした。一般的に東京は、動物がいない地帯(奇妙なデザイナー犬、野良猫、食べ物をあさるカラス、癪にさわる蚊は除く)だ。だから、ネオンで彩られる東京の道を、多角的生物シリーズによって動物的にしていくという、このテーマの下で行われたコラボレーションを見るのは、良い経験だ。生意気と伊藤桂司氏にこの展覧会について、お話を伺った。

まず初めに、自己紹介をお願いします。

生意気(デヴィッド・デュアル・スミスとマイケル・フランク)、そして伊藤桂司です。古い友達で、楽しい仲間です。一緒に何かすると、内側の狂気に火がつく。僕たちは多分、お互いにそんな関係。

この「バーサス」展では、どのようにコラボレーションを行いましたか?

生意気:真実という、素晴しい感覚の世界でコラボレーションしました。精一杯進んで到達するための道のりを、何の考えもないところから歩き出しました。素晴しい物に沢山出合い、多くの宝物を得て戻ってきました。

伊藤桂司:「テクニックとピクニック」っていう言葉を思いついた時、このコラボレーションは、うまくいくだろうと思った。きっかけとしては、充分すぎるほどバカな言葉。

どのようなプロセスを経て牛/子牛の彫刻を制作しましたか?

生意気:本物の牛のスケッチから、一連のクレイモデルを作りました。それをデジタル化し、レーザーで高い張力を持つフォームの芯を削っていきました。牛のよだれは、まず基準寸法を使ってCADのソフトでモデルを作り、グルーガンを牛に直接たらして作ったのです。

伊藤桂司:楽しそうに牛を創っている“生意気”を見てるのが、これまた楽しかった。2人はまるでマッド・サイエンティスト。そして、大きな子供みたいだった。

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