スカイラブ展

HAPPENING

伊藤桂司(イラストレーター)、北川大輔(プリンティング・ディレクター)、東泉一郎(グラフィック・デザイナー)、ヒロ杉山(イラストレーター)、吉田秀道(編集者)の5人で設立されたスカイラブ・レーベル。出版に携わる分野において常に第一線で活躍するメンバーが集結し、既存の出版業界の常識やステレオタイプを覆すべく立ち上げられた新しいカタチの本のレーベルだ。


このスカイラブのエキシビジョン『CREATOR’S BOOK JAM』が、去る12月8日~24日まで「世田谷文化生活情報センター生活工房くりっく」にて行われた。また開催期間中には、スカイラブのメンバーを交えて「20世紀末、本を巡る想い」というテーマのワークショップが開かれたり、アーティストのオリジナル本を展示販売するブースが設置されるなど、出版物に対する柔軟な姿勢が解りやすい形で提示された企画展であった。

エントランスから室内へ。まず真正面に構えるのは東泉一郎氏が手掛けたダンボール箱を壁いっぱいに積み上げた巨大な即席スクリーン。そこには各アーティストのビデオ作品などがポップにテンポ良く上映されている。また中央に設置された4つのガラスケースは、4人のアーティストそれぞれのインスタレーション・ブースとなっている。日常生活の細々したモノからスケッチブックや作品まで、そこにはあらゆるものが詰め込まれており、ところどころにはアーティストの遊び心が隠されていたり……。

さらに壁一面に無造作なまでに貼りつくされた色校やラフ、原画の数々。そのどれもが、「最終的な完成形」として誰もが一度は目にしたことのあるものばかり。しかし、こうした形で制作プロセスを垣間見ることが出来るのは非常に新鮮な驚きである。しかも一枚一枚がプッシュピンでごく簡単に留めたあったり、作品とともに書類などが留めてあったりと、来場者は制作過程を見学するだけではなく、実際にアーティストのスタジオ内にいるかのような雰囲気を味わうことができる趣向となっている。

他にもメキシコのマンガ本やメンバーが制作した本、カレンダー、Tシャツなどが展示・販売されているシェルフが構えてあるなどコーナーごとに違う展開が用意され、どれもが共鳴しあって“出版・紙媒体”の面白さ、あるいは奥深さを見せてくれた印象的なエキシビジョンだ。

空間全体が醸し出す和やかな空気の中、紙媒体の持つエネルギーと共にアーティストそれぞれが持つ個性が存分に発揮された好企画であった。

イラストレーターの仕事場展
SKYLAB PRODUCES: CREATOR’S BOOK JAM at CLIC
会期:2000年12月8日〜24日
会場:くりっく 世田谷文化生活情報センター生活工房
住所:世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー4F

Text and Photos: Shino Kobayashi

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