モントリオールビエンナーレ 2000

HAPPENING

2年目を迎えた「モントリオールビエンナーレ」が9月28日に開催された。会場には、以前貿易センターだった建物が選ばれ、アートファン達を出迎えた。その建物は、間もなく取り壊され、ケベック州立図書館となる予定で、その建築には、2002年前半のオープンを目指して、国際的な建築コンテストが行われた。コンテストの最終選考には、5組の建築家が残り、それぞれのデザインを発表。最終的に、バンクーバーの建築チーム、PAKTAU アーキテクツが選ばれ、特別賞には、未来的なアプローチが審査員の目に止まったロンドンのザハ・ハディドが選ばれた。


現在、スケートボーダーやローラーブレーダーのためのスケートパークが、エキシビジョン会場の上の階に設置され、ローラーブレードの車輪やスケートボードが地面に着地する音が階下に響き渡り、観客に不安な感じを与えていたが、半分取り壊された会場の雰囲気と完璧にマッチしていた。

エキシビジョンは、ビジュアルアート、エレクトロニックアート、アーキテクチャーの3つのカテゴリーに分類され、殆ど全ての作品で時代感覚が表現されていた。カラフルな色が塗られた窓から投影されるカラフルな影の交錯を表現したマイケル・スノーの作品「PLACE DES PEAUX」や、ターンテーブルとプロジェクターを使って渦を巻く光の銀河を表現したベルナルド・ラマルシェの作品「TORE」などが印象的だった。

その中でも最も印象的だった作品は、日本人アーティスト、スダ・ヨシヒロによる、本物と見間違うほど精巧に彫られた花の作品。また、進行中の作品もエキシビジョンの一部として展示され、モッシモ・ゲレーラが、彫刻、家具、生活空間を融合したパフォーマンスを展開した。パフォーマンスには俳優が参加し、アーティストの超現実主義を表現。アーティスト本人と俳優の体の一部がプラスチックで型取られ、型を取り終えると、その後誰もいなくなってしまうというパフォーマンスで、後で見に来た観客は、パフォーマンスの痕跡のみを見ることができる。

クリスチャン・マークレーの「GUITAR DRUG」は、アンプにつなげたフェンダーのストラトキャスターがトラックに括りつけられ、道路を引きずられるというもの。ギターの音が痛々しく、会場では、ビデオに収録されたパフォーマンスを見ることができた。

建築とエレクトロニックアートは、ある意味置き去りにされていて、その表現も乏しい。そのような状況の中、カナダ人建築家によって制作された「HOUSES-PLACES」の表現は、なかなか良かった。

Text: Jean-Philippe Beauchamp
Photo: Colin Cete + Jasmine
Translation: Mayumi Kaneko

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