コンチネント・エキシビジョン

HAPPENING

2000年のブリュッセル。 街の中心に位置する最新のアートセンターとして今回のために特別に改修された建物で、コンチネント・エキシビジョンが開催された。
同展は、 2000年を記念し、建築物や都市を保存するというコンテクストのもと開催されたエキシビジョンの一環として開催されたが、マルチメディア作品を展示するエキシビジョンとしては唯一のものであるだけでなく、インターネットでのコミュニケーションにより、ブリュッセルとヘ

エキシビジョンは、ヘルシンキアート&デザイン大学パリ装飾美術国立学校、パリ8大学、ブリュッセル・SINT-LUKAS・フーガースクールの4つのアートスクールの協力によって組織され、若手アーティストによる 15作品を発表。 マルチメディアアートの様々異なるアプローチを体験することができた。それぞれのアプローチは異なるが、展示された殆ど全ての作品は、プログラムやインターネットに接続している人物、また、そこから生まれる作品そのものにユーザーをダイレクトに相互作用させることを目的としていた。


昨年のヴェネツィアビエンナーレに参加したベルギーの有名なアーティスト、マイケル・フランソワは、現実世界を写し出す 1000のビデオによるフィルムの壁を発表し、インタラクティブなグリッドを表現した。観客は、それらビデオの断片を好きなように切り取り、それをミックスし、常に変化するビデオクリップを制作。

作品やパフォーマンスによってマルチメディアの分野で活躍するブリュッセルのアーティスト、 フランキーDCは、エキシビジョン会場の一隅で、彼自身が制作した種々雑多な物体をごちゃまぜにして、ウェブカムを通してリアルタイムでネットにアップロードし、それらのイメージをスクリーンベースとしてネットで販売することにより、その価値を具現化することを提案した。


観客が参加することができる作品のもう1つの例としては、トミ・ヌーティラの作品がある。観客は、アーティストの個人的なイメージ群をもとにコラージュを制作し、それらをウェブサイト上で展示するというものだ。

何人かのフィンランド/ベルギーのアーティストは、都市と都市空間を全く異なるものとして表現。ミア・マケラは、ブリュッセルとヘルシンキの2都市を繋ぐ地図上でサウンドトラックを辿っていくことによって、その2都市の異なるエリアでいろいろな人達と出会うというコンセプトの作品を発表。異次元で移動しているかのような感覚を与えた。また、ブリュッセル・SINT-LUKAS の学位を持つ2人の学生は、彼等の住む都市を探検する以下2種類の方法を発表した。

バート・バンデプットは、街の地図を通して、彼が体験した流動的なパノラマシーンを観客に体験させることによって、彼の住む街を紹介。フレデリック・フェイファーは、「BRONXELLES」でCD-ROMをデザインし、その中では、それぞれ地図、時間表示器、カーレース、街の風景を表す4つの繋がったスクリーンを通して街中を動き回ることができる。

ウェブサイトでは、インターネットを通した交流を表現。クリスティアン・シモリンは、彼のウェブサイトにアイデアやデッサン画を募集し、それをもとにブリュッセルのモニュメントの制作を試みている。また、エマニュエル・キャスティロンは、イメージの断片で構成されるコンピューターの集合的な記憶を体験することができる作品を発表した。

今回のコンチネント・エキシビジョンでは、その場で組織されたイベントをアーティストのパフォーマンスとして発表。制作過程を実際に目にすることができた。10月7日には、ブリュッセル、ヘルシンキの2都市から人を集め、異なる場所で同時に大規模なパーティーが開催された。また、今回のようなエキシビジョンの興味深い点は、ニューメディアによって発生するクリエイティブな側面にのみ焦点を集めることができるという点だ。にもかかわらず、詩的感興の欠如や、作品を壁で仕切って展示するエキシビジョン会場の冷ややかさが残念に思われる場合が時にある。結局は、サイバースペースは、シェアすることのできる場ではないのだろうか?

The Continent Exhibition
会期:2000年9月8日〜10月12日
会場:ブリュッセル
http://www.continent-imaw.net

Text and Photo: Julien Villaret

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