CHALK

THINGSText: Drafus Chow

CHALKのエディターのブランドン・ホー、 アートディレクターのカルバン・ホー、 代表を務めるウェンディー・リー、スタイリストのクラウディー・ホー。彼らの誰もがマルチな才能を持っている。
ブランドンは地元アーティストの音楽についての記事を書き、自分でバンドもやっている。カルバンは才能あるグラフィックデザイナー兼DJで、「Atomicattack !」という小さなレコード店を妻クラウディと一緒に経営している。

CHALKというのは、最近第2号目を発行したばかりの新しい雑誌で、音楽やファッション、ユースカルチャーを扱っている。同じ話題を扱っている雑誌がマガジンラックには沢山あると思うが、実際に香港で作られているものは全くと言っていいほどない。香港にユースカルチャーがないというわけではないが、そういった話題を扱うローカル雑誌がないのはなぜだろうか? これがブランドンとカルバン、僕の3人が語り合った話題のひとつだ。

まずはじめに、バックグラウンドを教えてください。

ブランドン:バックグラウンド、ルーツみたいなものは、ヒップホップ、音楽、クリエイティブ。僕はクリエイティブなものが好きです。それが僕のバックグラウンドです。

カルバン:僕はずっと芸術に興味があって、実際に芸術を勉強していたこともあったんですが、本当にやりたいことはこれじゃないと気付いて、デザインにのめり込むようになったんです。それ以来ずっとデザインが好きです。

「CHALK」を始めたきっかけは?

ブランドン:僕が音楽とアートに興味を持つようになってからも、香港にはクリエイティブでオリジナルなものは存在しません。香港の才能を紹介する雑誌があるべきだと考えたんです。

雑誌に参加しているのは才能のある人たちの集まりですね。

カルバン:ええ、僕達がやっていることを気に入ってくれる人がいたら、もっと多くの人達に参加してもらいたいと思ってます。

ブランドン:香港にはクリエイティブな人は沢山いるけど、彼らができることは何もないのはご存じですよね。彼らが働くことのできる雑誌はないし、自分自身でやる以外何もできないんです。みんながそれぞれ自分自身のことをやるよりも、みんなをひとつにまとめたいと考えました。その方がインパクトがあるでしょう?

そうですね、それによって何かが起こることを期待しています。では、香港に「シーン」があるとしたらの話しですが、それについてどう思うか聞かせてください。

カルバン:ありますよ。でも僕が思うに、世界中の全てのものをごちゃまぜにしたようなものだと思います。独特と言えるものではありませんが。

ブランドン:他と比べると、とても未熟なものだと思います。全てお金ですよね。

では、ここ1年で何を達成したいですか?また、CHALKはどうなるのでしょうか?

ブランドン:まずは1年間生き残ること。(笑)

カルバン:ひとつのゴールとしては、ローカル雑誌という地位を確立し、香港の才能を、それが音楽であれアートであれ紹介して行く努力をすることだと思います。みんなが香港に来た時に僕達の雑誌を読んで、少なくともここには何かがあるということを知ってほしいです。

ブランドン:海外の人々に、香港はお金を稼ぐだけじゃないということを示したいですね。

カルバン:あと、チープな製品も。

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