マシュー・ウィリス

PEOPLEText: Mayumi Kaneko

今月のカバーを制作してくれたのは、オーストラリア、シドニー在住のマルチメディア・クリエイター、マシュー・ウィリス。彼のサイトを見れば分かるが、今回のSHIFTのカバー同様にタイポグラフィーとフォトグラフィーをベースとした実験的なフラッシュ作品を独特のプログラミングで作りだしている気鋭のクリエイターだ。近日カナダへ活動の拠点を移す予定という彼にオーストラリアのウェブ事情などいろいろとお話を伺いました。

まずはじめに、自己紹介をお願いします。

マシュー・ウィリス、29歳。オーストラリア、シドニーのブルーマウンテン南部在住。

最近の活動について教えてください。

パーソナルな活動としては、テレメトリー・オーケストラのニューシングル「Swingers international」のビデオの制作をしています。仕事は、ABCでオンラインデザイナーとして働いています。

自身のサイト「mwg」ではどのようなことをしているのですか?

ちょっとしたものを作っているだけです。その中には、ある種コンセプチュアルな考えが取り入れられているものもいくつかあります。フォトグラフィーやタイポグラフィーを使って作られたものもあれば、自分で撮影したビデオのデジタルキャプチャーを使ったものもあります。

インタラクティブデザインはどこでどのようにして学んだのですか?

全く何もありません。インタラクティブデサインやグラフィックデザインなどのデザインコースに行ったこともありませんし。すごく若い頃からアニメーションやビジュアルグラフィックに興味を持ち、素晴しいアートディレクターやクリエイティブでコンセプチュアルな考え方をする人達と共に仕事をして来たので、そのことが僕が作るものに影響を与えているのだと思います。でも彼らが「インタラクティブデザイン」に関係していたかと言うとそうではなく、テレビやプリントをベースに仕事をしていましたが。

インタラクティブデザインのアイディアと、作品を制作するうえで心掛けている点は何ですか?

ターゲットとなるマーケットによりますが、一番重要なのはユーザーの側に自分自身を当てはめ、彼らと同じ考え方をすること。彼らが求める情報を確実に得ることができるようにすること。シンプルなナビゲーションが重要です。「mwg」ではフラッシュを使い、インパクトがあって可能性を広げるようなものを作るようにしています。ユーザーの目が、僕の作ったものを何一つ見逃さないように、または僕がどうやってそれを作っているのかを理解しようと注意を惹き付けるようなものを作っていきたいと思っています。人とは違うアニメーションと、一番重要なのはサウンドの使い方です。サウンドは僕のプロジェクトにとって必要不可欠な要素だと思っています。

今回、SHIFTのカバーデザインを制作していただいたのですが、何をイメージしたのですか?

最初、僕がサブミットした作品などSHIFTは相手にしないものだと「イメージ」していました。正直言ってその作品は自分でもあまり良くないと思っていたからです。そうしたら、SHIFTから「クリーンなフォントの方がもっといいと思う」という返事があったので、フォントを変更し、フレームレートをテレビやフィルムでは不可能な40-60fpを達成しようと試みました。サウンド面でKAZIMUCHIの協力を得、動きがありゆらゆら揺れて見ている人を半分酔わせるようなものにしました。良いデザイナーというのは批評を建設的に受け入れる事ができ、それに順応できる人のことを言うのだと思います。

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