エクスプローディング・シネマ

PEOPLEText: John Mosely

アンダーグラウンド映画、インディーズ映画の扉をひとたびくぐれば現われる広大な世界について一つ言えること、それは「金が全くない」ということだ。だからこの世界はいつでもメインストリームへの可能性を残されている音楽業界や前衛芸術(ビデオも含む)、もちろんメジャー公開される豪勢な映画と大きな相違点となる。


エクスプローディング・シネマ」が徹底して外部からの経済的介入を拒むのに対し、「ハロウィーン・ソサエティ」はもともと羽振りの良いロンドン大使館のクラブ・イベントに積極的に乗り込み、今月末にもリーバイスの支援を得てローマでイベントを行うというフットワークの軽さを示している。これが、今後うまく行くのか、あるいはただの企業収益に基づく商業主義との戯れにすぎないのかはそのうちわかることだろう。

一方、エクスプローディング・シネマは八方ふさがりで、いかなるスポンサーシップも彼等にとってはタブーだ。たとえそれが即座に1台のヴィデオ・プロジェクターの新品を買うことができず、3年待って買うということになるとしても。(実際そうなったのだが)
彼らは、エクスプローディング・シネマのドキュメンタリーを彼ら自らに製作させたいというテレビ局の申し出を再三に渡り拒み続け、リーダー不在のまま誰も拒否権を行使することなく漫然とショーを行ない続けるという、まるでダイアモンドを燃して灰にするようなことをしている集団となっている。

興味深いことに、これら様々な団体はそれぞれ独自のアプローチを貫いているにも関わらず、仲むずましく機材を融通したり、共同作業するなどうまくやっているようだ。これは毎年開催され、今年3年目を迎える「ボルケーノ・フェスティバル」での団結によるところが大きい。今年は、今月末からロンドン中の会場で始まることになっている。ホクストン・スクエア、シャルロット・ストリート界隈、ブリックレイヤーズ・アームズのようなパブ、333オールド・ストリートといったクラブ、映画の上映やパフォーマンスできっと盛り上がるに違いない。

Text: John Mosely

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