クリテリオム ’97

HAPPENINGText: Atsuko Kobayashi

1997年8月2日から1998年3月22日まで水戸芸術館現代美術ギャラリーにて「クリテリオム’97」が行なわれている。クリテリオムは意欲的に新しい表現を試みる作家とギャラリーキュレーターによるコラボレーション展で、1995年から行なわれている。

今年は1960年代生まれの作家のシリーズ展をはじめとして、絵画、彫刻、写真、オブジェなど様々なジャンルから若手アーティストを多数紹介している。

11月に行なわれた、やなぎみわ展では、一貫してエレベーターガールをモチーフにしている彼女の写真作品を展示。エレベーターという閉ざされた箱の中から、現実とかけ離れた世界へ案内されていくかのような夢の世界が表現されていた。SMAPxSMAPの「体感エレベーター」は彼女の作品がヒントになっているに違いない(と私は思う)。

12月20日からは、1970年生まれで昨年より青山「PLAY BILL」などで個展をはじめた永島京子展、98年1月24日からは、松蔭浩之とのコラボレーションでも知られるO JUN展、2月28日からは札幌、タイ、ミラノで作品を発表してきた廣瀬智央展が予定されている。

このクリテリオムは来年以降も引き続き行なわれていく予定で、新しい才能、作品を発掘している期待大の企画展といえる。

クリテリオム ’97
会期:1997年8月2日〜1998年3月22日
時間:9:30〜18:30
休館:毎週月曜 年末年始(12月29日〜1月3日)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8
TEL:029-227-8120
http://arttowermito.or.jp

Text: Atsuko Kobayashi

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