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TOKION

THINGSText: Atsuko Kobayashi

東京のサブカルチャーシーンをいち早く日本語/英語のバイリンガルで紹介してきた TOKION MAGAZINE のウェブがスタートした。これまで出されてきた1号「POWER ISSUE」、2号「SEX ISSUE」、3号「HAPPY ISSUE」の内容(音楽、ファッション、コミック、アート、ピープルなど)がアップされている。

TOKION MAGAZINEが創刊されたのは1996年9月。学校を卒業するや否や日本に来てしまったというアメリカ人二人 – ファッション雑誌などに記事を書いていたルーカス・バデキ・バルコ、米出版社で編集の仕事をしていたアダム・グリッグマン – に、TVやラジオの仕事をしていた小原秀雄の三人が、『世界中の人に読んでもらえる雑誌を作りたい』という意見が一致し、アートディレクターに戸村守里が加わって、TOKIONが生まれたのだそう。出すからには面白いものを、また、続けていくためには売らなければという思いで、出版流通について勉強、広告営業に奔走し、インディーズマガジンの創刊としてはかなりの広告も入り、タワーレコードなどの大手CDショップ、青山ブックセンターなどの書店に置かれるようになった。

『東京のサブカルチャーマガジンを、アメリカ人と日本人が作っていて、バイリンガルで、というスタイルが新しかったからだと思う』と、小原氏は言う。しかし新しいスタイルが認められたというだけでなく、最初紙一枚だった企画書をどうにか目に留めてもらおうと寿司の太巻きの形をしたプレスキットを作って配ったという努力が、また独自の視点で東京のサブカルチャーを紹介している内容の面白さが、現在日本、アメリカ全土、イギリス、フランス、台湾での販売という結果を生んだのだろう。

TOKION MAGAZINE 4号「CRAZY ISSUE」は10月16日に発売される予定。今号から東京、日本の枠組みを超えて面白いものをとりあげていこうという事で、巻頭は大阪、ロンドンの特集。他にオーディオ・アクティブのロングインタビューなどが掲載される。グラフィック、写真、テキストともに編集部自身が見ごたえ、読みごたえあるものになって満足しているという最新号が、とても楽しみだ。

ウェブには誌面に紹介されているミュージシャンのサウンドファイルも今後アップしていく予定で、雑誌とは違うウェブ独自のコンテンツを増やしていくそうだ。MXTVで放映中のTOKIONの番組「SCENE」についてや、11月末頃行なわれる「MO’WAX」レーベルとのイベントの情報もあるので、雑誌、ウェブともに要チェック。

Text: Atsuko Kobayashi

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