CHANEL PRESENTS “LA GALERIE DU 19M TOKYO”

HAPPENINGText: Sébastien Raineri

「未知なるクリエイション、その先へ」展は、職人たちの村へと息をのむような没入体験を誘う、工芸と想像力が交わる詩的な風景だ。五人のクリエイター(安藤桃子、西尾洋一、緒方慎一郎徳田佳世アスカ ヤマシタ)がキュレーションを手がける、日本とフランスの約30人のサヴォアフェール(匠の技)の出会いから生まれた創造の活力を讃える旅だ。


日本がフランスにインスピレーションを与える

東京のスカイラインをはるかに見下ろす高みで、本展は六つの章にわたり展開される。各章は時間、素材、感情を巡る感覚的な旅路として構成されている。本展は東西の美意識の伝統を支える普遍的要素——空、大地、水、太陽、風——を辿り、創造行為の本質が自然と対話することにあると来場者に想起させる。

旅は、京都の老舗・小嶋商店とパリの帽子工房メゾン・ミッシェルによる共同制作の、灯籠の光るインスタレーションが来場者を迎える「パサージュ」から始まる。帽子型と紙で作られたこれらの輝く球体には、参加した職人の名前が記され、個性と一体感を象徴している。


小嶋商店とメゾン・ミッシェルによる「パサージュ」の提灯

そこから旅は「アトリエ」へと続く。ここは、かつて工房兼住居として機能した日本の伝統的な町家「町家」を再解釈した空間となっている。テキスタイル、陶土、紙をテーマとする三つのアトリエでは、ル・ディズヌフ・エムのメゾン(ルサージュルマリエロニオンモンテックスを含む)が日本の職人たちと創造的な対話を繰り広げている。ここでは古代の素材が現代の視点で蘇り、幾世紀にもわたる革新の架け橋となる。訪問者は織機が息づき、手が織り、顔料が伝統の土壌に芸術を根づかせる、生きた工芸のリズムを目の当たりにする。


伝統的な職人技への敬意

展示の中心には「ル・ランデヴー」が据えられている。これは数寄屋造りの大工とル・ディズヌフ・エムの職人たちによる建築的コラボレーションだ。この構造物は「数寄」という日本の美意識を体現している。それは不完全さに優雅さを見出し、自然の中に調和を見出す洗練された美意識である。部屋の内部では、すべての継ぎ目と梁に職人の手の跡が刻まれ、空気そのものが静かな洗練さとともに共鳴している。本展のために特別に制作された音響インスタレーションが、この瞑想的な体験をさらに深め、職人技を多感覚的な出会いの場へと昇華させている。

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