SHOHEI TAKASAKI
PEOPLEText: Noriyuki Abe
東京を拠点に活動しているSHOHEI TAKASAKI。彼が描く、躍動する鮮烈な色と面と線。圧倒的なエネルギーと共にキャンバスに現れる、彼自身が「自画像」でもあると語る肖像たちは観るものを惹きつけてやまない。
自身の制作と同時にミュージシャンやファッションブランドへの作品提供を行いながらも、今年の4月には「アーティスト発の、決して閉鎖的にならない一つのメディア」をコンセプトにしたアートブック「YELLO」のリリースをスタート。
精力的に自らの表現を発信し、「今」でしかありえない瞬間をキャンバスやメディアに刻み続けるSHOHEI TAKASAKIの活動は常に刺激的で目が離せない。
まずはじめに自己紹介をお願いします。
アーティスト/ペインターのSHOHEI TAKASAKIです。
最近の活動内容を教えて頂けますか?
今年後半〜来年に開催する予定のソロ・展覧会に向けての頭の整理と、アート・ブック「YELLO」のプロデュース、いくつかのクライアントに対しての作品の提供、それとコミッション・ワークなどです。
1956 © SHOHEI TAKASAKI
あなたの作品に登場する肖像は「他者」なのでしょうか?それとも「自分自身」なのでしょうか?それともどちらでもない「何か」なのでしょうか?
自分自身だと思っています。自画像です。基本的に、モデルを観察しながら描くのではなく、頭のなかの記憶のストックを頼りに作ることが多いです。作品によりますが、具体的な他者のモチーフだとしても、どうしても今の自分の感情を通したフィルターがかかるので、モチーフをどんどん僕の感情が犯していくんです。いつも。
同じ写真をモチーフに、今と1年後に同じ作品を作ろうとしてもそれは無理でしょう。これは僕のなかでも大きいテーマで、自分がいまどんな状態なのかをいつも確認することができるんです。
untitled © SHOHEI TAKASAKI
また、作品にもモチーフとしてたびたび登場する「女性」は、あなたにとってどういった存在でしょうか?
女性は、ここ何年かの僕にとっても、とても大きくて巨大なモチーフです。僕にとって女性は、無くてはならない存在。僕は一人じゃ生きていけないんです。その対象は作品をつくるのにとっても自然です。別に女性しか描かないと決めてる訳では決してありませんが、自然に女性が画面に出てくるのは、僕にとっても良いことだと思います。
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