カロリン・ロバート
PEOPLEText: Noriyuki Abe
かわいらしいのに、ヒューモラスで、少しダーク…。そんな魅力的な作品を描いているのはドイツ・ハンブルグを拠点に活動している女性イラストレーター/グラフィックデザイナーのカロリン・ロバート。ドイツ郊外で育った彼女が描く、自然やかわいらしい鳥や猫などの動物達に、だまし絵の手法で描かれたドクロと過去の偉人たち…。独特なタッチと世界観で描かれる彼女の作品は着々と人々を虜にしている。
自己紹介をお願いします。
カロリン・ロバート。ドイツ・ハンブルグを拠点に活躍するイラストレーター、アーティスト、グラフィック・デザイナーです。2008年にハンブルグで応用科学大学を卒業以来、数多くの雑誌や本にイラストが掲載されるようになり、世界中で展覧会も開催しています。
Alles ist Zah, Gallery LINDA Solo exhibition in Hamburg 2008
最近の活動内容を教えて頂けますか?
2ヶ月前に京都に行き日本人アーティストと一緒にグループ展を開催しました。一緒に京都や大阪、東京にも行ったので、その時の経験をまとめて、一冊の小さな本をつくろうと思ってます。また、美術館のイベントの為の作品も制作しています。今はどの美術館かというのは話せないのですが、近いうちその作品が公開になる予定です。
Missy Magazin, 2010 taken from GASBOOK POP 2
あなたの作品には沢山の動植物が登場しますが、あたなにとってどういった存在ですか?
基本的に動物や自然が好きなのです。どうしてそうなったのか分からないですが、自分の育った環境が、木や鳥、花、トウモロコシ畑に囲まれた田舎の街だったからかもしれせん。動物を描くと、とても穏やかな気持ちがするので、それが殆どの時間を動物を描くのだと思います。あと、動物や鳥を描くのが好きな理由にグラフィックの面もあって、いろんな色や抽象的な形で描くことができます。自分のその時のムードに合わせ、青や赤やピンクや黄色など、沢山の色を組み合わせた鳥を描けるのです。このように、(描くときは)感情がダイレクトに働きかけてくれます。
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