セレナ・マニッシュ
PEOPLEText: Victor Moreno
レコーディングはオスロのとある洞窟で行われたと聞きました。この2枚目の作品にはどれ程の時間が掛かったのですか?
アルバム作りをどう解釈するかにもよるけれど、アイディアを思い付いて、実際に作業して、ああでもないこうでもないと言い合って・・・。たぶんほぼ2年は掛かったと思うけれど、最初のアルバム作りが終わった時からすでに考え始めていたよ。
バンドはどのような構成で共に作業しているんでしょうか。作曲はあなたが担当しているのですか?
曲の構成はかなりの部分まで担当しているよ。普段は他の頭の良い奴等にリズムとか曲の調和とかの部分を頼んでいるんだ。そうすると曲の持ち味が引き出されて徐々に別のものへと変化していく、これこそ求めてるものなんだ。驚きを与えてくれて、どう変わるのかあらかじめ知りすぎることもない。自分が以前行った方法にはすぐに飽きてしまうからね。一連の流れを形作っていくのは長い道のりだし、曲全体丸ごとや個々の部分を後から編集したりもするんだ。例えて言えば、全部を派手な色の粉末剤と一緒くたに洗濯機にかけて1000回回転させる、でどうやってまたそれと取り組んでいくかを見てみる様な感じかな。
このアルバム作りには、あなた自身どのように関わったのですか?
こういった漠然とした大きなもの、この精神的なメッカの地に進んでいくのは僕にとって凄く大事な事なんだ。だからレコーディングや編集スタジオにずっとこもってる。一人か、もしくは後々使える“貴重な浪費”を求めている誰かと一緒にね。いつもは時間の浪費に終わるけれども、これって金鉱みたいなもので、まさに大量のくずのなかからほんの少しの価値あるものを見つけるのと似てるんだ。うんざりするし、時間は喰うけれども、わくわくする時も結構あるんだ。
ニック・テリーとはどういった経緯で一緒に作業するようになったんですか?
共通の友達がいたんだ。彼の事は人として凄く好きだったよ。物静かで、ちょっと恥ずかしがりや、凄くかっこよくて、才能溢れる人物さ。それにそんなに人を押し分けていくような感じじゃないしね。彼にはほんと、助け出してもらったも同然さ。彼がいなかったら、未だにあのメッカの地に閉じ込められたままだったろうね。中で死んでたか、かろうじて生きている状態だったかもしれない。
レイ・スタッフにマスタリングを依頼したのはあなたの考えですか?
Nニックがレイのことを良く知ってたんだ、二人は一緒に多くの仕事をしてたからね。だから、彼が薦めてくれたんだ。レイは素晴らしい奴だったよ。
作詞は誰が?
ほとんどが僕。リーナも少し書いたよ、もっとバンドに参加してた頃はね。
何があなたを書く気にさせるのですか?
強烈な幸福感が押し寄せてきたり、燃えるように熱狂的な波に乗っているような時に自らの潜在意識が濃縮されて、そこからかすかに感じ取れることがあるんだ。最悪な時もあるし、最高の時もあるけどね。現在や過去に起こってる事、自然の中で物事がはっきり見える時とか他の生き物との関わりなんかがきっかけになってる。だいたいそんな感じかな。あと人生、僕らが時たま好んで使う言葉だね。
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