セレナ・マニッシュ

PEOPLEText: Victor Moreno

今年はアメリカでのプロモーションを始めましたね。このことについて教えて下さい。

何て言えばいいのかな。大好きだけど大嫌いだよ。アメリカの田舎の方とか何にもないような辺鄙な所とかはすごく好きだな。無味乾燥な食事とか、不味い油にステーキ、匂い、あと毛深い奴らとか…。こんな堂々とした国の壮大で終わりを知らないような性格について喋り続けるっていうのは、いつまでも退屈しないね。あと率直で熱心な彼らはライブで凄く反応してくれて、とても好きだね。ただ、凄く残念だったのは当局関係の方が税金、許可証や書類を押し付けて海外のアーティストを苦しめてることだね。もうだいぶ彼らに儲けさせてやってるし、これからもそうだろうな…。僕らが稼ぐよりも多い額をさ…。だからさ、なんで彼らが何にでもそこまで疑り深いのか理解できないね。ただ音楽を一緒に分かち合いたいだけなのにさ!

他にも夏にヨーロッパでライブを行いますよね。そのことについて教えて下さい。

あぁ、かなりの数の大規模なフェスティバルに出演するんだ。ちょうど始まった所でね。ノルウェー、デンマーク、ベルギー、フランス、ドイツとかね。僕らのことを聞いたこともないような大勢の人達に向けて全力でやっていくつもりさ。それからいくつかクラブを回って、オランダやイギリス、ポーランドで開催されるもっと小規模なフェスティバルに参加する予定。で、またアメリカに戻るんだ!

年末までに進めることは他にあるのですか?

年末に向けて、新たなセレナ・マニッシュの音が開ける予定なんだ。新しい計画や出来事が沢山待ってる。楽しみさ。今正に進行中でさ…。

バンドはいつも5人で演奏していますが、時々ステージ上にそれ以上の人がいる時がありますね。

ステージ上は賑やかで混沌としてればしてるほど良いんだ。ずっとお互い一緒に歌いあって皆ステージ上あちこちをさまよい歩いてるんだ。時と場所にもよるけれど。自由って素晴らしい言葉だし、それが現実化した時はもっと良いよね。

ショーは一時間以内に終わらせるのが好きなようですが。

ショーは厳密で、かつ徹底的な戦いなのさ。観客を飽きさせたり、与え過ぎたくはないんだ。とにかく正確でなきゃいけないんだ。

私は、あなたのプエルト・リコの国旗が描かれたアンプが好きなんです。これには見た目以外の意味はあるんですか?

それは、僕の友達のなんだよ。特注のアンプなんだけど、僕達気に入っててさ。内も外も自分で好きなのが選べるから、きっと彼、プエルト・リコが好きなんじゃないかな…。

将来4ADレーベルで3枚目のアルバムを出すというのはあるでしょうか?

100万枚も売れないようなアルバムの歴史については、君も分かるだろう。中には未だに良いものもあるけどね。もしレーベルが、収入がそこまでなくても地道に発売への道を進んでくれると言うなら…どうだろうな。僕が全精力を傾けて作ったアルバムに、レーベルはかなり満足してるよ。ビルボードに載るにはほど遠いけれど…。

ちょっと気になったんですが、あなた自身スコット・ウォーカーのことはご存知ですか?

彼のことは知ってるよ、心の中ではね。

今も他のバンドのプロデュースをする方が好きですか、それとも自分のバンドに打ち込む方が良いですか?

最近は沢山のアーティストと一緒にはやってないんだ、近頃はセレナに掛かりっきりになってたからね。でも今年の秋には合間を縫って少し作業ができそうだよ。ちょうどダスティ・スプリングフィールドの曲に姉妹であるエルヴィラと一緒に取り組んだところなんだ。彼女はソロで活動しててね。素晴らしい声の持ち主で、彼女の事は凄く愛してる。だから、自分自身にとって時々こういうことをやってみるのも良いと思ってるんだ。

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