「ファッション・プレイ」展
HAPPENINGText: Victor Moreno
ストックホルムの美術学校についてですが、どんなところが一番面白いと思いますか?
美術学校に数年行けば自身の才能に気付くでしょう。高等芸術教育を行っている場所では、自分のクリエイティビィティが何に向いていて、そのクリエイティビティをどうやって使うのかを学ぶことが大事だ、ということを知ることになります。他の人とのコミュニケーションの取り方もね。
ストックホルムの様な都市では新進気鋭の人々に開けた場所があると思いますか?
ストックホルムは小さな都市ですが、だからこそ何か特別なのだと思います。ここの人々は新しいトレンドや意見に適応するのが早いのです。でもたまに同じトレンドがそこら中で見られたり、人から注目されるのを受け入れなくてはいけない。なのでこの質問の答えはノーとだけ言っておきます…。
新しいプロジェクトでは何を手掛けていますか?
私がファッション・プレイで展示しているプロジェクト「ARIAH.09.b」は価値についてです。何が衣服や物の価値を分類しているのか?お金や、シャツについてるブランドのラベルに価値があるのか?私は、おばあちゃんが編んだセーターに価値を見いだそうとしているのです。人手や労働時間によって発生するある種の価値を作り上げようとしています。この展覧会では400以上の小さなハンドメイドの糸モノのインスタレーションを小枝でできた天井から下げました。これは人々が徐々に反応するある方法を見いだそうとするものです。ファッション業界は流れが早いので、ゆっくりとした思慮深さを示すような何かをしたかったのです。
一番どこで展覧会をしてみたいですか?
難しい質問ですね。ストックホルムだけじゃなくて、何人かとコラボレーションできるギャラリーがあれば本当にいいですよね。
ファッション・プレイ
会期:2009年8月25日(火)〜30日(日)
会場:Stationshuset
住所:Torsgatan 5, Stockholm
https://www.fashionplay.org
Text: Victor Moreno
Translation: Haruka Kibata
Photos: Victor Moreno
