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オーレ

PEOPLEText: Kazumi Oiwa

『ちいさな女の子達のふんわりまるいゆめの世界』

女の子なら小さい時に誰もが憧れた、可愛くて、愛らしい世界。大人になっても心の片隅にひっそりと眠り、私達のドキドキを呼び起こしてくれる。
今回インタビューに答えてくれたアクセサリーブランド「au lait(オーレ)」を見たとき、そのドキドキは再沸騰。
パリで開催されるプルミエ・クラスへの出展が決定し、今後日本のアクセサリー界において最も注目される「au lait」のデザイナー、広岡 文氏に今回お話を伺うことができた。

au lait
© Kaza

はじめに自己紹介をお願いします。

au lait」デザイナー、広岡 文です。’70年代7月、東京生まれ。美術大学で金属工芸を学び、彫金の世界へ。アクセサリー業界勤務を経て、2008年株式会社カザより「au lait」創設。
「“永遠の女の子”への贈り物」をメインテーマにちいさな宝物を作りつづけていきたい。

ブランド名「au lait」の由来について教えてください。

“MILK入りの”コーヒーが好きです。MILKをひとさじ入れると、ふんわりまるくなるからです。「au lait」もそんな存在でありたいな、と。
そして、もうひとつ。ひと昔前マガジンハウスから出ていた「olive」という雑誌で青春を過ごしました。oliveのロゴがとても、好きでした。なので筆記体で表記したとき、カワイイというのが本当のところなのかもしれません。

デザインから商品が仕上がるまでの行程を教えて頂けますか?

au laitのアクセサリーは全てでたらめなスケッチからはじまります。月光荘のスケッチブック(が、いちばん好きです)にざくざくと思いつくままに描いてゆくのです。それは時に、映画のなかのかわいい衣装であったり、絵画の額装の模様であったり、様々です。その中からプロダクトできそうなものをピックアップして、原型図を描き起こします。

描き起こした原型図から直接地金で作るものと、ワックスを削って作るものを分けるのですが、この作業がいちばん楽しいときでもあります。

原型がひとつできると、それをどのようなアイテムで展開していくのか考えるのですが、その作業は、ちいさいときに遊んだ紙の着せ替えのようでもあります。切ったり貼ったりするのが好きな方なら、この行程がいちばん心躍るのかもしれません。

原型をいくつか鋳造して、サンプルを完成させるまでは、同時にいろいろな手配が必要なので、(チェーンやら、パーツやら何やら)ふわふわしてばかりもいられません。ほんとうならば、あたたかいオーレでも飲みながらゆったりと寝転がっていたいのですが。

au laitau lait

「FIVE mushroom hair girls ーちいさな おんなのこの ちいさな まいにちー」© Kaza

現在展開している「MILK」ラインと「COFFEE」ラインについて教えてください。

MILKラインは、au laitの本領である、愉快で、ちょっと少女趣味的な要素を含んだ、よりアクセサリー寄りの商品群です。素材もシルバーや合金を用いて遊びゴコロを重視しています。
COFFEEラインはちょっと背伸びして18金を使用し、いつでもそばにいられるような、そしてつけていることが気にならない上質の下着のようなジュエリーを。と、いうところから製作しました。しかしながら、au laitのエッセンスはしっかりと入っています。

新作「TINY TINY TWINKLE」「Five mushroom hair girls」は、何からインスピレーションを得て作られましたか?またストーリーをお聞かせください。

au laitの一連の作品には全てタイトルがついており、それにまつわるストーリーやイメージがタイトルに集約されています。

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スティーブ・ベイカー
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