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ダニエル・ベラスコ・ロジャーズ

PEOPLEText: Eduard Prats Molner

一日にどれくらいのGPSデータを収集するのですか?

これは流動的ですね。持ってきたGPSをどのようにセットしたのかや、その時に何をやっているか、によります。トラックポイントは、毎秒記録できるのですが、早すぎるので、それはやりません。この設定は、2時間半ですね。もし、ベルリンにいて、いつものように移動中だったら、GPSは平均レベルのポイント記録にセットして、2週間毎に上書きされる前にダウンロードします。

今までいくつの都市で記録してきましたか?

ただ単にこんな感じで2007年はデータを分析してきました。だから、何都市を訪れたかとは分からないですね。2003年以降、いろんな町や都市に行かなくてはなりませんからね。都市の範囲にもよりますけどね。2007年だけであれば、おおよそ32の町や都市を訪れましたね。

なぜ、そんなに地図を作成することに夢中になれるのですか?

その質問は、まず、私が自分自身に問いかけましたね。私は何時間も記録を見ていられますが、他の誰がそんなことができますか?展覧会や、いろんな場所でマップメイキングについて話してきましたけど、多くの人が興味あるのが分かりました。なぜかというと、様々な理由がありますが、マップメイキングとは、個人がどこで過ごしたかを地図で示した描写を解釈する、何か入り交じったようなものなのだと思う。もし、その町を知っていれば、話したくなるだろうし、各々の行動に影響を及ぼすものですよね。でも多くの人は、日常生活を地図にするなんて退屈だって考えてるでしょう。それがそうじゃないと言う事を証明したいのです。

収集しているGPSデータを使って他に何かやろうと思っているのですか?

描写した線でアニメーションを作り始めました。この仕事のために、アーティストであり、講義者でもあり、ソフトウェアデザイナーであるアンドレア・シュリゲルとコラボレートしています。彼とは、東京で会ったのですけど、オープンソース・プログラム言語のプロセッシングについての知識が豊富なんですよ。

ダニエル・ベラスコ・ロジャーズ

記録が思い出を運んできたりはしますか?なんとなく感情的になったりしますか?

都市の地図を見る時、私は大抵がベルリンですが、とても太い線があったりします。これは、GPSの正確さと私が毎日歩く現実が混合したものです。もちろん、これらが知った道だとはいえ、読み解くのは非常に困難です。でも、日頃の道をどれだけ覚えているか、どれだけ意識的であるかを気づかせてくれるので興味深いです。しかしながら、1,2本は太い線があります。これは私の思い出として読み取れますね。手短に答えると、とても感情的に引き付けられることはあります。なぜなら人間なんだってすごく感じるからです。これは人生描写です。夢想ではないし、まさに現実です。時に退屈であったり、時にエキサイティングであったりと、私が足を運んだ全ての場所が収集してあります。ある意味、定義であり、戦いであり、自由でもあります。

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