ヴィト・デ・ヴィス
PLACEText: Kana Sunayama
ディレクターは基本的に6年ごとに就任する。1990年の開館から1995年まで務めたクリス・デルコンは、その後すぐボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館のディレクターに選任され、現在はミュンヘンのハウス・デル・クンストのディレクターとして活躍している。後任のバルトメユ・マリは、現在バルセロナ現代美術館のディレクターである。
Gareth Moore, We both step and do not step in the same rivers, with Heraclitean bench , 2008 © Bo Goedewaagen
2002年から2004年にはフランスのポンピドゥーセンターやジュー・ド・ポーム美術館の学芸員を経て、コンテンポラリーアート界を揺るがした1997年のドクメンタXのディレクターでもあったカトリーヌ・ダヴィッドをトップに、アラブ諸国のアーティストを数多く紹介し、現在の世界の現代美術展覧会の先駆け的存在として君臨した。
2006年にはニコラウス・シャーフハウゼンが就任した。彼は2007年のヴェネツィア・ビエンナーレのドイツ館キュレーターでもある。
Liam Gillick, Three perspectives and a short scenario, 2008, Installation view Witte de With, Courtesy Liam Gillick, © Bob Goedewaagen
ヴィト・デ・ヴィスという名は、コンテンポラリーアートセンターだけではなく、センターが位置する通りの名でもある。ヴィト・デ・ヴィス通りは、現代美術を扱うギャラリーやロッテルダムの最先端を行くショップ、おしゃれなカフェ、バー、レストランなどが集中する通りであり、ロッテルダムにおける今日のアートやカルチャーの中心として発展し続けている。
Witte de With, Center for contemporary art
住所:50 Witte de Withstraat, 3012 Rotterdam, The Netherlands
TEL:+31 (0)10 411 0144
info@wdw.nl
https://www.wdw.nl
Text: Kana Sunayama
Photos: Courtesy of Witte de With
