オルタナティブ・ファッション・ウィーク 2006

HAPPENINGText: Sayaka Hirakawa

イーストロンドンのスピタルフィールズ・マーケット。日曜日のマーケットは、新人デザイナーや、アーティスト、ヴィンテージラインのディーラーがストールを並べる、ロンドンで一番おしゃれなマーケットのーつである。今週はここにキャットウォークが出現する。それも特別に若く、フレッシュなニューカマーたち。それがオルタナティブ・ファッション・ウィーク。若い才能の発掘に余念がないバイヤーや、エディター、エージェンシーで賑わいを見せる。


Charoline Carleton

スウォッチのスポンサードにより、ファッションカレッジの作品部門と、個人部門でアワードを競う仕組みになっている。吹き抜けの開放的なマーケット空間で、ライブジャズに先導されて始まったこのファッションショーは、創ること、着ること、見せること、ファッションの全てを楽しんでいるアーティストたちの、とてもポジティブでカラフルなパワーを感じさせる。


Hackney Community College

ショーはハックニー・コミュニティ・カレッジから始まった。まるで学園祭のように賑やかなのは、ファブリックをキャンバスのようにして、色とりどりペイントをそこに乗せているせいだろうか。生徒達がそれぞれ自分のデザインを自ら着て誇らしげにステージを歩くたび、大きな声援とホィッスルが聞こえたのも、このショーならでは。


Charoline Carleton

さて打って変わって、すてきにショートボブのヘアバンドガールズが、鮮やかなカラーをまとって登場する。どのファブリックも発色のいい明るい色で、そのコンビネーションがいきいきとしている。デザイナーのキャロライン・チャールトンは、カレイドスコープからインスピレーションを得たという。ダーツやシームを取り入れない独自の縫方がシンプルでセクシーなラインを生み出している。今すぐ春の街へ着て出たいデザイン。

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