バンケット・プロジェクト
グラン・カナリア文化協議会に、「バンケット・プロジェクト」について尋ねるとこう返ってきた。『私たちは、私たちができる最も重要な提案はコミュニケーションである』。そして彼らは、ちょうど2ケ月ほど前にグラン・カナリア・デジタル・スペースのオープニング・展覧会を開催するに至った。
展示フォーマットは、国内外からコレクションされた、ビデオアート、インタラクティブ・インスタレーション、ネットアートや、トランスジェニック・アート。
メインテーマになっているものは、アートと科学の融合とアートとしてのインフォメーション・テクノロジー。展示は主に2つに分類される。ディストーションとバイオスフィア/インフォスフィア、コードの迷宮旅行。
バンケット・プロジェクトのディレクターであるカリン・オレンシュレイザーとルイス・リコはこう言う。『今日、アートは、混沌とした構造と複合的なシステムを探究している。それを構築するのは、成長アルゴリズムと遺伝情報。結果として起こるアートプロジェクトはコミュニケーションのために新しい空間を発生させ、通信ネットワークを通して循環し、現実社会を生成させる』と。
オーガナイザーとアーティスト達は自身に問いかける。バックグラウンド・ノイズの中から知識を身につけるというのはどういうことかと。『透明という教義を作ったこの情報社会は濃い不透明を引き起こしている』と彼らは確信している。作品は、情報コミュニケーション・メディアを基盤に、生命、社会、テクノロジー、文化システムの間の関係性を探究している。
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