マーガレット・キルガレン回顧展
HAPPENINGText: Reto Caduff
マーガレット・キルガレンは1967年にワシントンD.C.で生まれ、1989年にコロラド大学のBAをプリントメイキングの分野で取得した。司書としてあるいは製本者としての若いころの経験が、アメリカの民族的な伝統によって描かれたサインやプリントメイキングや活版印刷など、広範囲にわたる博学を彼女にもたらした。
マーガレットは壁面にダイレクトにプリントを施し、パーソナルなクラフトやハンドメイドのサインが美しいものとして最有力だった彼女の子供時代 ー そのころ、家族で頻繁に西部のメリーランドに旅行をして、そのときに彼女はキルトや家具やサインペインティングなどにみられるアーミッシュのクラフトマンシップ、そしてそれらの背後にある彼らの哲学に多大な尊敬の念を抱いたのだが ー を思い出させるような部屋の大きさそのままに壁画を創造した。これらの経験をふまえて、結果として彼女は『私は常に良くできたものや、あるいは良くできてないものに対しても称賛してしまう。人が作らなければならないものは生活に従う』と言うに至った。
これらの旅の途中で、彼女は “白人、あるいは白人国家の人々” にさらされ、そこでヴァイオリンやバンジョーコンテストやクラフトフェアや、オークションなどに触れて、民族的な伝統、特に古い音楽や歴史やアメリカの歴史の核心部分に興味をもった。この回顧展は世界各地で巡回される。
Margaret Kilgallen: In the Sweet Bye & Bye
会期:2005年6月16日(木)〜8月21日(日)
会場:Redcat Gallery
住所:631 W. 2nd Street, Los Angeles, CA 90012
TEL:+1 213 237 2800
https://www.redcat.org
Text: Reto Caduff
Translation: Ayako Yamamoto
Photos: Reto Caduff