4U ラグ展

HAPPENINGText: Yuki Ishida


タナカカツキ

タナカカツキによる、上下を逆にしても顔に見える作品。実は、現地の職人が図案の意味が理解できず、最初の数ヶ月間、まちがえたまま織り続けていたというエピソードも。


浅野忠信

こちらは、次にラグを作るとしたら『絨毯職人をそのまま絨毯にしたい』という浅野忠信の作品。このプロジェクトを受けた時、『絨毯作りの技術にアフガニスタンという響きを感じた』とのこと。『できればこういうことを続けていきたい、お互いを知らないところでの作業に感謝!』と、丹念にラグを織り上げてくれたアフガニスタンの職人さんたちへのメッセージを語っている。


左から、できやよい、松本弦人、小町渉の作品

できやよいの作品は、下から上へ暖色系の濃淡で人の顔が描かれているのだが、職人はなにを間違ったのか、上半分あたりで突如、濃い色の層が登場。

くり返しになるけれど、ラグはそもそも、所有して触って、五感で味わう生活の道具。今回は「展示」という一時的な接点でしかないけれど、次回はぜひ、座ったり寝転んだりできるような、触って体感できるラグとの出会いを期待する。

4U RUG EXHIBITION
会期:2004年10月8日(金)〜22日(金)
会場:Camel Pleasure Factory(CPF)
住所:東京都港区南青山5-13-3 FIK MINAMI AOYAMA 8F
TEL 03-3407-8477
キュレーション:今井みはる(BAMVI)
協力:NPO法人 MOGU VILLAGE Project、渡辺純(Nomadic ART)

Text: Yuki Ishida
Photos: Yuki Ishida

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スティーブ・ベイカー
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