ザ・ビッグ・ドロー 2004
HAPPENINGText: Sari Uchida
注目を浴びたのが、「ワッツ・フォー・ディナー?」。紙皿や紙製のテーブルクロスに参加者(主に子供たち)が自分たちの一番好きな食事をフェルトペンやクレヨンで描き、世界一長いディナーテーブルをつくるもの。
傍ではプロのイラストレーターたちが2人ずつリレー式に、大きな紙に即興で描いていた。描き終わると紙が右方向へ巻かれ、同時に左側から白い紙が出てくる。下絵を丁寧に鉛筆で描く人もいれば、フェルトペンでいきなり描き出す人もいた。
60年代後半、ビートルズの「サージェント・ペッパー」のアルバムデザインを手掛けたピーター・ブレイク(右奥)はフィッシュ&チップスを描いた。そのうち子供たちにキャンバスを乗っ取られ、即席サイン会が始まってしまった。彼と組んだS・ウェイは、天使たちが野菜サラダなど健康的なものを、赤い身体の悪魔たちがバーガーなど身体に悪いものに手をのばしている様子をユーモラスに描いた。
風刺漫画家のジェラルド・スカーフは、ブッシュ大統領とブレア首相をそれぞれサルとプードルに似せて描き、大人たちに受けていた。いきなりブッシュザルの眼からサラサラッとはじめ、後から手の形や細かいディテールを描き込んでいく鮮やかなテクニックに見る方も思わず集中した。
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