イントロ
PEOPLEText: Taketo Oguchi
今回、SHIFTのカバーデザインを手掛けていただきましたが、どんなことをイメージしながら作られましたか?
60号であることと、SHIFTを明らかにする、おとなしくありつつもドライな、ちょっとちくちくするようなセレブレーションをイメージしました。
ロンドンのクリエイティブシーンについてどう思われますか?
何か、新しいダイレクションが必要なように思えます。同じことが何度も起こっていると思います。本当の革新的な作品というのは、オンラインで作られるものだと思うのですが。
日本についてはどう思われますか?
日本は大好きです。西洋人デザイナーのほとんどは日本びいきだと思いますよ。私はまだ日本には行ったことがありませんが、日本はいつも何らかのイマジネーションを呼び起してくれます。どこか、夢見るような。近い内に東京に行きたいです。皆、行くべきじゃないでしょうか!今年の夏に、ソウルで中島英樹とセミナーを開いたのですが、私は彼の作品の大ファンです。
最近気になることはなんですか?
音楽と芸術と文化です。
好きなヴィジュアル、あるいはグラフィックデザイナーは誰ですか?
中島英樹、キム・ハイオーソイ、ハイレス、ピーター・サヴィル、エクホーン・フォース、ワレイス・べーマン、ロバート・フランク、ヘルムート・ニュートン、サウル・バス、ロバート・ローセンベルグ、ロバート・マザーウエルなどが好きです。
最後になりましたが、これからの予定について教えて下さい。
イギリスのデザインシーンは今、クライアントがプロジェクトをキャンセルしたり、予算を削減したりと、とても危険な状態にあります。アメリカとアフガニスタンにおける世界情勢など、この状況に何の変化をもたらすわけでもなく、将来、生き残れるかが全てなのです。大変な時期を過ごしていることになります。それでも私達は、私達が信じていることと首を切られた鶏が走り回るように右往左往しない、ということに執着していれば、どんなに苦しい状況の中でもベストを尽くしてやっていけると思っています。
Intro
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Text: Taketo Oguchi
Translation: Sachiko Kurashina
