John Baldessari, A Two-Dimensional Surface without Any Articualation Is a Dead Experience, 1966-67 © The Estate of John Baldessari. Courtesy of the Estate of John Baldessari and Marian Goodman Gallery, New York.

バルデッサリは1970年代にロサンゼルスに移った。そこで、彼は、より多くのアートの源を持つことができた。例えば、彼は、ハリウッドで写真ラボに接触し、ハリウッド映画から安価なフィルムスチールを収集した。これにより、彼は絵画と言語の探求を組み合わせ、芸術的な実践の最先端として構図の規則に再び挑戦することができた。彼は、シンディ・シャーマンやバーバラ・クルーガーなどの現代アーティストのその後の作品に影響を与えるロサンゼルスのアートシーンの構築を支援した。さらに、彼は、カルフォルニア芸術大学で教師となり（1970〜1988年）、最終的には母校であるカリフォルニア大学ロサンゼルス校で教鞭をとった（1996〜2005年）。

John Baldessari, Hands and/ or Feet (Part one): Snake / Hanging Person, 2009 © The Estate of John Baldessari. Courtesy of the Estate of John Baldessari and Marian Goodman Gallery, New York.

16ミリで18分以上で撮影された作品は、「ストーリーをお伝えする。これは本当の話である」という文章から始まる。それに続くのは、10章とエピローグからなる中編フィルムの基礎構造の概略的な調査である。白黒写真のシリーズから始まり、構図、動き、音、セリフ、色、繰り返し、遠近法、流し撮り、物語、雰囲気などの映画的要素。彼は、言葉と画像、視覚と聴覚、感覚と想像の間の関係を分析した。1960年代にアメリカで起こった構造的映画の運動のように、彼は、媒体としての映画の品質や性質を明らかにすることに興味を持っていた。

John Baldessari, Cremation Project, 1970 © The Estate of John Baldessari. Courtesy of the Estate of John Baldessari and Marian Goodman Gallery, New York.

1970年、バルデッサリは、伝統的な絵画、ビデオインスタレーションや絵画などの新しい芸術分野を含む彼のキャリアのステージを残すため、約10年間の、より正確に言うと1955年5月から1966年3月までの全ての作品を焼却することを作品にした。絵画の一部はクッキー生地に混ぜて焼かれ、本型の壷に収められた。クッキーの作り方を記したレシピとともに展示されたインスタレーションで、芸術行為と人間のライフサイクルとの関連性を提示し、不死鳥のように、バルデッサリは灰から立ち上がる新しいアーティストとして復活したのである。

John Baldessari Exhibition
会期：2020年3月21日（土）〜10月25日（日）
開館時間：10:00〜18:00（火・金曜日は20:00まで）
休館日：月曜日
会場：ストックフォルム近代美術館
住所：Slupskjulsvägen 7, Skeppsholmen, Stockholm
料金：170SEK（シニア・学生は140SEK）
TEL：+46 8 5202 3500
https://www.modernamuseet.se

※本展のカタログはtwelvebooksオンラインストアで購入できます