KYOTO ART FOR TOMORROW 2020 −京都府新鋭選抜展−

HAPPENINGText: Amelia Ijiri

今年の優秀賞は、菊池和晃の「円をく」。歯車をかませた装置の先にペンキを含ませた刷毛が付いており、ハンドルを回すことで徐々に線が掠れた美しい円を描くことができる作品。一つの円を描くのにハンドルを6,250回転させなければならない。

菊池和晃《円をく》

最優秀賞に輝いたのは小嶋晶の「自分になる」。個性化の過程を、2つの映像作品とオブジェを重ねたインスタレーションで表現。この作品はユング心理学の「シャドウ」という概念が基礎となっている。『誰もが影を持ち、それが個人の意識的な生活に具現化されるほど、それはより黒く、濃くなるものです。劣等感が意識的であるなら、常にそれを修正する機会はある』と小嶋は説明している。

小嶋晶《自分になる》

京都の若手作家による印象的な作品が歴史的な京都文化博物館を満たし、観客にアーティスト、フォーム、そして表現の多様性を垣間見せた。京都の地で生まれる芸術の創造に取り組む若手の作家たちに活躍できる場を提供することにより、この展覧会は将来のある作家が従来のイデオロギーの境界を超えて進むための方向性を提案していた。

KYOTO ART FOR TOMORROW 2020 −京都府新鋭選抜展−
会期:2020年1月25日(土)〜2月9日(日)
開館時間:10:00〜18:00(金曜日は19:30まで)
休館日:月曜日
会場:京都文化博物館
住所:京都府京都市中京区東片町623−1
料金:一般500円、大学生400円、高校生以下無料
TEL:075-222-0888
http://www.bunpaku.or.jp

Text: Amelia Ijiri
Translation: Moeko Noguchi
Photos: Courtesy of Kyoto Culture Foundation

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