アート・バーゼル 2019

HAPPENINGText: Toru Wada

新しい時代の幕開けともあって、アート・バーゼルで経験するアートはビジターとアート作品がパッシブとアクティブな関係性を保つのではなく、皆が一環となり受身ではなく能動的なアートに変化していっているの印象的だ。「アンリミテッド」では体験型のアートパフォーマンスが多く、一回一瞬見るものでは無く何回も訪れる度に新しい発見を提供してくれる作品があり、何度訪れても飽きない。

アナログな技術を使い、アーティストが参加し作品を創り上げていくダニエル・クノール徐震(シュー・ジェン)シスレー・ザファの作品だったり、ローレンス・レックポール・マッカーシーの様にVRを屈指して非現実的な状況を現実に落とし込むデバイスをアート作品として出展したアーティストなど、テクノロジーも組み込み表現方法の幅が日々変化している最新アートが集結している催しになる。

特定層限定の催しではなく、一般層にも対応している姿勢はとても嬉しい。アートという分野が会場という箱に囚われず都市に開き、周りの歴史や文化に影響を与え活性化し、進化しているアート・バーゼルが楽しめる。

Art Basel 2019

会期:2019年6月10日~16日(一般公開は13日から)

会場:メッセ・バーゼル
入場料:60スイスフラン〜 
*チケット購入者はバーゼル市内のいくつかの美術館に割引で入場可能

https://www.artbasel.com/basel/

Text: Toru Wada
Photos: Toru Wada

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