デイヴィッド・シュリグリー

PEOPLEText: Victor Moreno

ソニックユースのリー・ラナルドがパフォーマンスを終えた一弦だけのエレクトリックギターのシリーズなど、いくつかの展覧会でさまざまな“使えない”作品を作っていますね

弦が違うところにあると彼らにとって演奏はとても難しいのです。音階を失ったこんな楽器なんてないだろう、と作品を思いつきました。私たちは昨年、ニューヨークのいくつかの素晴らしいアートフェアで、パフォーマンスを行いました。私が詩人のトッド・コルビーに書いた歌詞に、リー・ラナルドが曲をつけ、私のギターを使って、アグレッシブに口汚く叫んだりシャウトしたりしたので、皆気分を害してしまいました。こういった種類の音楽はすごく好きだったのですが、約30分のパフォーマンスだったのに、お客さんは約4分後にはその場を去ってしまいました。また別のアート作品「プロブレム(問題)」では、これらのギターを使ったパフォーマンスをフランス南部のトゥールーズのアートスクールで開催しました。ショーに出演する二人の俳優を招いて、ミュージシャンにも作曲を依頼しました。


Electric Guitar 1. 2016

以前にGoogleのキャンペーンを手掛けたことがありましたね?

2004年にGmailがリリースされたときに、Googleの広告のために一連の映像を制作しました。そのアイディアはHotmailからGmailに変えようと勧めるもので、「トランジショナル・モーメント(移り変わる瞬間」という作品でした。最終的にその作品はキャンペーンには使用されませんでしたが、私たちは10のアイディアを出し、その中から厳選した二つの言葉はまさに最高の出来でした。私とアニメーターとプロデューサーはGoogleから仕事として支払いを受けましたし、使用されなかった結果を誰も非難する人はいませんでした。


Worried Noodles. 2005

トーキング・ヘッズのデヴィッド・バーンとのコラボについて教えてください。

実は私のアイディアではありませんでした。まずは私が詩集のようにたくさんの歌詞を書いたものを、空のケースとともにアナログレコードとして発表しました。実際のレコードではないことへの断りと、これが素晴らしいオブジェクトであるという説明を添えたこの作品は、2005年に「ワリッド・ヌードル(心配そうな麺)」と名付けました。するとあるレコード会社が、私の歌詞に曲をつけてくれるアーティストを見つけてくれ、最終的にはCD2枚分、39トラックも歌ってくれるたくさんのバンドが現れたのです。私の言葉が音楽になるとは夢にも思っていませんでした。デヴィッド・バーンは私になりきってくれていましたが、作品はとても奇妙で素晴らしかったです。ですが、やはり正確には私のアイディアではないのです。


Bonnie Prince Billy “Agnes, Queen of Sorrow” 2004

マルコム・ミドルトン、ボニー・プリンス・ビリー、ブラーはコラボする前から知っていたのですか?それとも彼らがあなたの作品が好きで連絡してくれたのですか?

ボニー・プリンス・ビリー、ブラーはよく知りませんでしたし、私が彼らに依頼した時にも彼らが私のことを知らなかったと思います。今は作品を気に入ってくれていると思いますが。マルコムについては、長年知っていました。彼のアルバムのカバーを手掛けるときには、私の方がよっぽどファンでしたが、今は私の作品も好きになってくれたのではないかと思っています。

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