パレ・ド・トーキョー

PLACEText: Victor Moreno

2002年に開館し、2012年にフランスにおける現代美術の中枢として全面リニューアルされた「パレ・ド・トーキョー」は、国内外の気鋭アーティストにとって最高のステップ・アップの場となり、パリのアート・シーンを象徴する国際的な施設へと進化を遂げた。

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Palais de Tokyo, 2012, Photo: Florent Michel

2002年の開館からジェローム・サンスと「パレ・ド・トーキョー」の共同ディレクターを務めたニコラ・ブリオーは、1998年に出版された「関係性の美学」で知られる人物であり、現代美術誌「芸術の記録」の創刊者でもある。ブリオーの後任は2006年に、キュレーターで現代美術評論家のマルク=オリヴィエ・ワーラーが引継いだ。

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Palais de Tokyo, 2012, Photo: Florent Michel

パレ・ド・トーキョーは開館以来、美術館として恒久的なコレクションを持たず、国内外のアーティストによる国際的文脈における現代美術の展覧会を企画している。2012年のリニューアル・オープン後は、ジャン・ド・ロワジー(現館長)の『我々はアートで働くのではなく、アートと共にある。それは我々に働きかける。』という提言により、アーティストが滞在制作を行う場にもなった。

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Palais de Tokyo, 2012, Photo: Florent Michel

また、2001年に設立され、フランスの写真家とフィルムメーカー「アンジュ・ルクシア」によって運営されているレジデンス・アーティストやキュレーターの実験場及び研究機関「パビリオン」で、11月から6月まで、8ヶ月間のレジデンスを申請する事ができる。

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