クロスホテル札幌とクラークギャラリー＋SHIFTは、アートフェア札幌だけではなく、館内で約３ヶ月毎のアート展示を行う「まちなかアート・クロス・エディション」で通年コラボレーションを行っている。本フェアの会期中は、数々のSF作品で描かれた近未来世界「2020年」が４年後と迫った今、これから更に活躍するであろう作家達の作品を紹介することで、少し先の未来を（予言的に）提示する試みとして、北海道作家作品展「2020 – 来るべき者達」を開催している。

[特別展示] 葛西由香 襖絵「明治物語」

同企画展の一環としてロビーに展示されたのは、“きのこたけのこ戦争”とSNSを通じで話題となった、葛西由香の襖絵「明治物語」。1993年生まれの作者は、日本画の伝統的な表現技法である「見立て」や「やつし」を現代的なモチーフを用い、若い世代へ楽しく日本画の良さを伝える事を目指している。襖絵の中には一つだけ、モグリの「たけのこを被ったきのこ」が隠されており、本フェアの来場者も探して楽しんでいた。

[特別協賛]「BMW」展示

クロスホテル札幌のエントランスには、今年100周年を迎えさらなる進化を続けるBMWの新型車両を特別展示。また、札幌でのBMW正規ディーラーである、国際興業札幌ショールームには、クラークギャラリー＋SHIFTより小林俊哉のアート作品が展示された。

2013年の初開催から、毎年11月の恒例イベントとなり、着実に認知を広めている「アートフェア札幌」。今年は「アンノウン・アジア」との連携を始め、この街がまだ見ぬ街とアートで繋がる予感がした。時代がアートを変えるように、アートは街を変えていく。遠い未来を見据えながら、次の開催までの一年が始まっている。

アートフェア札幌 2016
会期：2016年11月26日（土）11:00〜20:00、27日（日）11:00〜19:00
プレビュー：25日（金）19:00〜22:00（招待客のみ）
会場：クロスホテル札幌（ホテル型アートフェア）
住所：札幌市中央区北2条西2丁目23
出展者：20軒 [客室2フロアー / 各ギャラリー各1部屋を使用]
入場料：1,000円（デポジット制）
来場者数：2,500人
フェアディレクター：大口岳人（クラークギャラリー＋SHIFT）
アドバイザー：戸塚憲太郎（NEW CITY ART FAIR ディレクター）
主催：アートフェア札幌 2016 実行委員会
共催：クロスホテル札幌
連携：NEW CITY ART FAIR 2016、YOUNG ART TAIPEI 2017、UNKNOWN ASIA 2016
特別協賛：BMW 正規ディーラー 国際興業
https://www.artsapporo.jp/2016/fair/