スズキユウリ

PEOPLEText: Aya Shomura

Installation "The Animatic", CraftPunk exhibition, Spazio Fendi, Italy, 2009

Installation “The Animatic”, CraftPunk exhibition, Spazio Fendi, Italy, 2009

一番記憶に残っているエピソードのある作品はありますか?

どのプロジェクトも記憶に残っているものばかりですが、「ジ・アニメティック」(ルーブゴールドバーグマシンの方法を使ったインスタレーション)はプロダクションが大変でスタジオで何日も徹夜しました。インスタレーションで使っているボールに追いかけられる夢を見ましたね。

"Breakfast Machine",  Jamming exhibition, Platform 21, Amsterdam, 2009, Photo © Johannes Abeling_

“Breakfast Machine”, Jamming exhibition, Platform 21, Amsterdam, 2009, Photo © Johannes Abeling

ブレックファスト・マシーン」は「音」メイン作品ではありませんが、ピタゴラスの定理のような仕組みですね。なぜ「音」とは異なる作品を制作なさったのでしょうか?

これはもう一つの自分のテーマなのですが、私は難読症で物事を文字や数字で理解するのことが苦手なのです。このプロジェクトは本来ならプログラムを使わなければ達成できない複雑な機械の動作(朝食を作る仕組み)を身の回りにあるものを組み合わせて再現することで、世の中のシステムを理解できるように作品を作りました。

"Tube Map Radio (Production Version)", Production by E&Y Japan, 500 Pieces Limited Edition, 300 × 20 × 250 mm, 2015

“Tube Map Radio”, Production Version, Production by E&Y Japan, 500 Pieces Limited Edition, 300 × 20 × 250 mm, 2015, Photo © E&Y

昨年商品化された作品「チューブ・マップ・ラジオ」もとても面白くユニークなのですが、スズキさんはいつもどういったことから着想を得るのでしょうか?

こちらも同じ理由です。僕は難読症なので電気回路やプログラミングができません。そこで「複雑な仕組みの電気回路をどうしたら自分でもわかるようにできるのか?」という考えからスタートしました。電気回路は、いわば道でその上を通るものが電気です。ロンドンの地下鉄であれば普段から利用しているし自分でも理解できます、そこでラジオの回路を地下鉄の路線図に置き換えて電気の流れを理解できるように、このラジオを作りました。これは偶然だったのですが、ロンドン地下鉄路線図のデザインをしたハリー・ベックは、もともと電気技工師でロンドンの複雑な地下鉄路線を電気回路に置き換えることでわかりやすくデザインをしたのです、僕はその逆のデザインをしたわけです。

"Colour Chaser"  2010, photo © Hitomi Kai Yoda

“Colour Chaser”, 2010, Photo © Hitomi Kai Yoda

解体した古いレコードを自由に繋ぎ直し、その上を線路に見立てて走るチェイサーが(繋ぎ直された)音を鳴らす「サウンド・チェイサー」も一家に一台欲しいほどです、プロダクト化の予定はありますか?

「サウンド・チェイサー」は残念ながらプロダクト化の予定はありませんが、「カラー・チェイサー」はこの春に商品化になる予定です。

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