上海ローズ

PLACEText: Hiromi Nomoto

なぜ上海ローズをオープンしたのですか?

大谷:上海には10年ほど前から頻繁に通うようになりました。上海はエネルギーが有り、レンジが広い。特にこのエリアは欧米の方も多く、テンションが高い。東京はちょっと元気が無いので、上海でお店を出したいと思ったのです。

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このスカーフは実は上海ローズ付近のシルク屋で今さっき買ってきたもので、バラは店内にあるものからもらったのだと大谷氏は言う。インタビュー中に何度も笑いが起きた。

この建物は歴史的建造物なので、外側を工事してはいけないことになっています。外と中のギャップをつくるべく中を派手にするには、蜷川さんの色彩がぴったりだと思い、依頼しました。

蜷川:お店のプロデュースをするのは初めてです。普段の写真撮影や映画の美術もプロモーションビデオもセットに関して私のアイディアが沢山入っているのですが、撮影後には無くなってしまいます。そういうこともあり、いつかお店の内装を手掛けてみたいと思っていました。

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撮影の為に何度かドレスを変えながら、忙しく報道各社のインタビューに応じていた蜷川氏。

上海はすごく大好きで、外国人の私からすると特にバンドというエリアは非日常的でロマンチックな場所に見えます。LD&Kの大谷社長から上海でお店を手掛けないかというお話を頂いて、ステージがあるようなお店をつくるのが、ずっとやりたかったことの一つでしたので、夢が叶ったという気分です。

色々な都市がある中でなぜ上海だったのですか?

大谷:ハワイやベトナム、ベルリンなど、色々と探しました。数年前から中国の飲食店のルールが合弁から独資ができるようになったのですが、そういった法的な部分がクリアになったので、上海にしたというのが理由です。それに思った通りの物件が出てきたということが大きな理由です。

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蜷川氏のイメージの「鳥籠」や「天井から踊っている女の子」が現実のものとなった。© 2012 LD&K inc. Shanghai

上海ローズは映画「へルタースケルター」の主人公・りりこの部屋を再現したみたいだと言われています。

蜷川:同じにしようと思ったわけではないのですが、お店の内装を考えていたのが映画のセットを考えていた時期と近かったので、映画と上海ローズは互いに影響し合っていたのだと思います。上海だからこそ、現実世界に捕われず、映画の世界のように自分の本当に好きな空間をつくれました。

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