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ケヴィン・アゾパルディ

PEOPLEText: Memi Mizukami

ケヴィン・アゾパルディ はオスローを拠点に活動するコンセプチュアルな生産過程を実践しているメンズウェアデザイナーだ。ロイヤルメルボルン工科大学でファッションを学び、卒業作品では「革新的な創造の作品賞」を受賞し学士号と共に卒業。彼は今2012年夏コレクションである「&Pieces Are Added」を発表した。

ケヴィン・アゾパルディ

自己紹介をお願いします。

生まれはオーストラリアのメルボルンで、2008年から友人とのプロジェクトを進行するためノルウェーのオスローへと引越してきました。簡単にいうと、僕のボーイフレンドと出会ってからオスローに住むようになったのです。ファッションデザインを学ぶ前はNIDA(オーストラリア国立演劇学院)で演劇デザインを学んでいました。そこで過ごした時間で、デザインの中にストーリーを生み出すということを学んだのです。ですからミュージックビデオをディレクションしたり、短編映画のコスチュームデザイもしています。僕は割と早い段階で自分の興味をファッションに当て、RMIT(ロイヤルメルボルン工科大学)へ移動し、卒業コレクションで「Object Award for Creative Innovation(革新的な創造の作品賞)」を受賞し、学士号を頂いて卒業しました。2009年に自身のレーベルを立ち上げ、今は4作品目となる「& Pieces Are Added」をリリースしました。

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Kevin Azzopardi SS2012 Collection

コンセプチュアルな作品が多いと思いますが、作品のコンセプトを教えて下さい。

どのコレクションもアイディアありきでスタートし,そのアイディアを本質として広げていきます。最後の2つのコレクションは僕のビジネスとして独立したことにも影響しています。最初のコレクションでは数人の友人に手伝って貰い自分のスタジオで制作しましたが、僕のビジネスが成長し需要が高くなるにつれ、外注する必要性が出てきました。しかし、急に自分の手元から離れ、第三者に委ねるという事はとても怖いことだと感じ、2011年秋コレクションの「We Arrive In Pieces(一つ一つで到着)」の時に独自のやり方を取る事に決めました。未完成状態の作品を工場から受け取るようにしたのです。トップスは肩が切り離された状態で戻ってきて、袖は分かれて未完成状態だったし、ジャケットは3つのピースに分かれて戻ってきました。ズボンは2つのピースになって届けられました。一度30種類のコレクションを作る為に、全てのピースが僕のスタジオにあったこともありました。

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Kevin Azzopardi SS2012 Collection

2012年夏のコレクションである「&Pieces Are Added」のテーマを教えて下さい。

「&Pieces Are Added」は「We Arrive In Pieces.」の続編です。2011年秋のコレクションをベースに、それをピースに分け、その部分に別の布を足すとその部分には布が多く生じます。僕は男性用のドレープを作るのが大好きなのでこれは凄く興奮する企画でした。各コレクションをストーリーの章のように考えています。物語ではないけれど、ほとんど裸のような彼らは関係性は無くて、むしろ互いを流れるように感じるページとしてのストーリのような。素晴らしい経験で、このコレクションから外注や製造からまたデザインのアイディアを得る機会があるだろうことを学ぶ事ができました。

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