アントン・サンドクヴィスト

PEOPLEText: Victor Moreno

ストックホルムにフラッグシップストアはありますか?

いえ、まだありません。直営店を持つにはまだ十分な規模ではないかもしれません。でもいつかこの街で持てたら嬉しいけれど、私たちの良き顧客でもある良質な小売店、「グランパ」では全てのラインが取り揃えられているので、そこに直営店を立ち上げて競い合うのは少し微妙な感じがします。その代わりにいつかベルリンの街にオープンということもあるかもしれません。

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アイテムやアクセサリーを見て感じることは、あなたは自然との親しみを大切にしているということ。仕事外での過ごし方を聞かせてもらえますか?

自分もダニエルも釣り、特にフライフィッシングに結構はまっています。そうですね、ダニエルは釣り人、私はのんびりと過ごしているタイプかな。実際に釣りをしているよりも、自然や冒険を楽しむのが好きなのです。90年代には2人でロッククライミングもよくしていました。一番のお気に入りは冬の終わりから春にかけてのスキーハイキングです。

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本当にスカンジナビアは素晴らしい自然に恵まれていますね。何か特別な思い出はありますか?

昨年の冬にスウェーデンの北西に位置するショーハーレット山へ夜間スキーハイキングへ出掛けました。12月の終わりで、その時期には日が出ているのはほんの数時間だけ。夜の8時頃に一人で出発して道の終わる国立公園まで車で行き、そこで足下を照らすヘッドランプを装着してスキーに履き替えるのです。木々の間を抜けて登っていくと、そこには満月のみが光り照らす巨大な白い勾配が広がっている。氷点下20℃の極限の静寂。この2週間程は誰もこの国立公園に足を踏み入れていなかったようで、数メートル降り積もった新鮮な雪を滑っていくのです。真夜中をまわったころに最後の傾斜を山の麓の小さな山小屋へ向けて滑走して、そこの鉄ストーブに火を熾してちょっとした食べ物をほおばりながらウィスキーに煙草、それから寝袋に滑り込んで赤子のように眠りに落ちていいったことです。

SANDQVIST
住所:Tideliusgatan 63, 5tr, SE-118 69 Stockholm
TEL:+46 705 27 69 10
anton@sandqvist.net
http://www.sandqvist.net

Text: Victor Moreno
Translation: Yoshitaka Futakawa
Photos: Knotan

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