プリマベーラ・クラブ 2010
土曜日は早い時間から会場MOOGにて、カリフォルニアのロック・サーファー・スタイルの バンド、ギャングリアンズのライブからスタートした。彼らは数々の素晴らしいバンドが所属しているレーベルウッドシストのバンドで、素晴らしいライブだった。
Ganglians
しばらくしてアポロでは、力強く魔法の様な歌声のゾラ・ジーザスのステージが始まった。本名をニカ・ダニロワというその若手ミュージシャンは、何もないステージに少なめの照明で、キーボードの男性が参加するステージを披露。ステージの上のゾラは存在感があり、歌い、叫びながらステージを飛び降りて人々に囲まれていた。フェスティバルの中で一番素晴らしいパフォーマンスだった。
Zola Jesus
そして、ザ・ハンドレッド・イン・ザ・ハンズ。彼らがダンスヒットナンバーをステージで披露するとまるでオアシスのようだった。
The Hundred in The Hands
この日の夜の目玉となったのは、フィンランドのヘルシンキから来たルービック。世界で最も寒い場所の一つであるその土地から来たこのバンドは、まるでラテンアメリカから来たバンドの様に見えた。バンドと観客の関係は純粋で、情熱的で喜びに満ちあふれていた。彼らはまるで最後のライブであるかのように感情的に、彼らの持つ全てを出し切っていた。観客はかなり感動していた様子。
Rubik
感情と発見を伴った、沢山の音楽とパフォーマンスのある普段とは違う素晴らしい週末だった。これがプリマベーラ・クラブであり、来年も続くことを願っている。
今の時点で決まっている次のプリマベーラ・サウンドに参加するアーティストを夢みながらゆっくりとした時間を過ごすとしよう。参加予定は、アニマル・コレクティブ、アリエル・ピンクス・ホーンテッド・グラフィティ、ベル&セバスチャン、ブランクドッグス、ブロードキャスト、コメットゲイン、Dan Melchior und Das Menace、ファイアリー・ファーネイシズ、ザ・フレーミング・リップス、フリート・フォクシーズ、ハーフ・ジャパニーズ、ジョン・ケイル&バンド+オーケストラ、マーキュリー・レヴ、モグワイ、ザ・ナショナル、パパス・フリータス、パルプ、ソニー&ザ・サンセッツ、スーサイド、スワンズ、Triángulo De Amor Bizarro。これまでにない驚きのラインナップだが、これはまだ序章に過ぎない。
では、来年のプリマベーラで会いましょう!
San Miguel Primavera Club 10
会期:2010年11月24日(水)〜28日(日)
会場:Sala Apolo & La[2]
https://www.primaverasound.com
Text: Julio Cesar Palacio
Translation: Memi Mizukami
Photos: Julio Cesar Palacio