チックス・オン・スピード作品集「ドント・アート、ファッション、ミュージック」

THINGSText: Victor Moreno

アレックス:そう、これはオブジェクト楽器についてのガイドであり、いかに何年もかけてこの作品に熱中していたのかが分かると思う。ダンディー現代美術館でやったことは私たちのキャリアになったわ。これは今でも私たちにとってとても大きなプロジェクトでもあるの。つまり、作り続けることや新しい表現でパフォーマンスをすることで私たちは、マックス・キバルディンと共にE-SHOEを開発することができたから。2年の時を要してね。ダンディー現代美術館は、本当に他では実現できそうにない、この作品に対して情熱を持ってくれてましたね。メインキュレーターのジュディス・ウィンターと共に本当に多くを学べたわ。彼女は私たちの作品を他の次元にまで持って行ってくれたのよ。あと、そこのチームの人々は本当に素晴らしいのよ!

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本の中で2人とも執筆は行ってますか?

メリッサ:あまり多くは書いていないわ。私たちはゲストを呼んで2度のインタビューをしたの。主に「オブジェクト楽器」についてね。ゲストは、素晴らしいライターで出版者あるスチュワート・ホームと、ロンドンのビクトリア&アルバートミュージアムのグレン・アダムソン。

「E-SHOE」について教えて下さい。

アレックス:そうね、私たちにとってこの5年間は夢を実現させる原動力でしたね。私たちは最初の試みとしてビリニュスにあるCACで初めてのハイヒールギターを作ったの。まだ履くことのできないものよ。そして、ダンディー現代美術館から助成金をもらって、マックスとの素晴らしいコラボレーションができて全てが実現したの。私たちは絶対に、それを成功させなければいけなかったのよ。2年間ミラノへ旅をする間に、このプロトタイプをもっと良くする為に2度工場を変えて、工場では夜遅くまで作業をしたわ。車を塗装することで生計を立ててる “チューニング” する男の子達も関わるなど、私たちの夢を叶えることにみんなワクワクしだしてね。E-SHOEはワイヤーなしの、履くことのできるハイヒールのギターで、私たちはこの靴をアートパフォーマンスで使用したり、美術館のガラスの陳列ケースに展示したりしたわ。これってロックでアートなファッションでしょう!

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「オブジェクト楽器」のコレクションにはどんなものがありますか?

アレックス:クリストフ・コパンとのコラボレーションで制作したエンターテイメントシステムを搭載した帽子2つ、シガーボックスシンセサイザー10個に、E-SHOE5足、ハイヒールギター一つ、アンプ付きミシン1台、コンタクトマイクとギターのペダルがセットされているもの。 あとはビデオと音の引き出すスーパースーツ4つがあります。

これらのコレクションは今までレコーディングやパフォーマンスに使用されたことはありますか?

メリッサ:前回のアルバム「カッティング・ザ・エッジ」で、沢山のはさみやシューズギターのプロトタイプを使ったわ。

ファッショナブル・テクノロジーとは何でしょうか?

アレックス:セビン・シーモアがつくった言葉で、テクノロジーがファッションとして、つまり着られるものとして組み込まれていることを表していて、彼女が書いた同名の本のもありますよ。

今回リリースされた本はどこで手に入りますか?

アレックス:私たちはダミアン・ハーストやチャールズ・サーチと同じディストリビューションだから、多くの良書を取り扱う本屋や美術館のショップで取り扱われると思うわ。

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