ジェイド・クララ

PEOPLEText: Bertina Appel

ケープタウン在住のデザイナー/イラストレーター、ジェイド・クララの作品は、国内のみならず世界中で注目を浴びている。誰もが子供の頃に夢中になって空想した秘密の楽園をさまよう、魅力的で奇妙なキャラクターたち。物語が終わった後の、謎めいた魅力を彼女の作品は伝えてくれる。

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Fly Panda Fly

自己紹介をお願いします。南アフリカのどこで生まれ、どこで勉強したのですか?

私はケープタウン出身で、ケープタウン大学で映画/メディアのB.Aを取得しました。またグラフィックデザインに関してはヴェガという所で学び、B.Aを取得しました。その後あの素晴らしいアミコレクティブで働き、今はフリーランスのイラストレーターとしてロンドンや、ロサンゼルス、ケープタウンでの展示に参加しています。ずっとドローイングが大好きだったので、好きなことができる今はとても幸せです。

最近「スイート・イラストレーション」に取り上げられましたね。

去年私がニューヨークにいた時にエヴァ・ミンゲットから「スイート・イラストレーション」についての話を受けました。この本はククラや、カミラ・デリコメイン・スハッチェなど、22人の女性アーティストを特集するという内容で、参加できたことをとても誇りに思います。

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The Metro Tail

あなたの作品は、ダークで、純粋で、かつ忘れられないほど美しいですね。どこから着想を得るのですか?キャラクターたちが住む舞台はどこなのですか?

インスピレーションの中のいくつかは、私の子供時代から得ています。私たち家族は山の背に住んでいて、家の後ろには森がありました。眠ったサイのような形をした岩があったのを覚えています。私の描くキャラクターたちは、どうやら霧の深い森の世界に暮らすのが好きなようです。彼らを見ていると、南アフリカのクニスナにある深い森を思い出します。南アフリカはとても美しい国です。純粋さと女性らしさ、そして強さは私にとって大切なテーマです。親密な交わり、そしておかしな見た目の動物たちも大切ですね。

作品には、どのような素材を用いますか?

デジタルで絵を描き、テクスチャーや様々な要素にインクと鉛筆を使います。アクリルもまた使い始めました。

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Girl & Bear

ギフトやカード、クッションなどの小物も制作されていますね。これらはいつから始めたのですか?またどこで買えますか?

何年も前からこうしたものを制作していますが、趣味のようなものであって、真剣な活動ではないのです。将来的にはもっと沢山の物を作って、私のウェブサイトから買えるようにしたいと思います。

今後の予定を教えてください。

4月28日からケープタウンの素敵なギャラリー「サロン91」で始まる展覧会「狂気をふるいにかける。言葉のために、境界のために、道のために(Sifting through the madness, for the word, the line, the way)」に参加しています。他にも色々なコラボレーションやプロジェクトを計画しています。

Text: Bertina Appel
Translation: Shiori Saito

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