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アパラトゥ

PEOPLEText: Eduard Prats Molner

作品で使うのは陶器だけですか?それとも他の素材を使うこともありますか?

バルセロナの工房に戻ってから、場所も道具も材料も増えたので、色々なことを実験したくなりました。最近ではプラスチックとセメントでいろいろ作り始めました。両親は僕が帰ってきたことをそろそろ後悔し始めているころでしょうね。

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ただの装飾的なものよりも照明や花瓶などの機能的なものを手掛ける方が好きですか?

ずっと工業デザイン勉強してきたこともあって、当時はその方が大好きでしたね。その後工業デザインを終了し、ベルリンに行った時には完全に断ち切っていました。でもその後、セラミックとデコレーションの良さを再認識したのです。今では、ゆっくりですが、デザインに近づこうとしています。ただ考えたことをするのとは違って、しなければならないことを考えなくてはならないですね。装飾的なものだと、全て許されるし、ルールは自分で作るものだから。今は面白い経験をしているところです。

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コラボレーションは、自分のソロワークと比べて難しい部分はありますか?

自分一人で作業することは好きだし、だからこそ他の人達とコラボレートすることが大好きなんだと思います。彼らから色々なものを“盗む”ことができますから。他人と一緒に仕事をすることで、人間は多くのことを学ぶことができると思います。コラボレーションで行うプロジェクトは、他人の視点から作品を見るために、そして自分自身のワーキングメソッドを強制的に変える必要があります。

最近、アレックス・トロシュと共同制作を行いましたね。プロジェクトを始めるに至った経緯を教えて下さい。

ベルリンから戻ってきたちょうどすぐ後に、ある友人がアレックスのウェブサイトを見せてくれたのがきっかけです。とても感動して、彼の作品が陶芸の上に乗っているのがすぐに想像できました。そして彼にメールを送って、お互いをよく理解することができました。多分、彼も私のように2つの作風が融合することはいい考えだと思ったのでしょう。すぐに一緒に作品作りを始めました。

展覧会の名前は「TROCHUT + APPARATU Vol. 1」となっていますが、また共同制作を行う予定ですか?

一緒に作品作りを始めた時、多すぎて選べないほど沢山のアイディアが出ました。「世界一不細工なジャケットへの敬意」というアイディアでスタートし、後にバーに飾る浮き輪を考えつきました。そしてそれをバルセロナで展示しました。現在も一緒に制作し、現在はよりお互いを理解しています。今は、とても自分達が情熱を燃やせるものを手掛けています。

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作品はロンドン、ストックホルム、バルセロナ、東京、ミラノなどで展示されていますが、最近ではコロンビアの建築の大学で講義をしていますね。これらはどういうきっかけで始まったのですか?

はっきりとは分かりません。2年前には、自分が東京で作品を発表をしたり、コロンビアで授業を教えることになるなんて思ってもみませんでした。一つのことが他のことに繋がっていくんですね。
designboom」で1平方メートルサイズのテーブル一つでスタートしてから、今ではそのサイズはどんどん大きくなっています。

アパラトゥの作品は、実際に購入することはできますか?

アパラトゥの商品は、スペインを始め数カ国で取扱いがあります。Eメールで作品を購入することができますので、興味ある方はここから連絡をください。あと、もうすぐオンラインでの販売も始める予定です。

Text: Eduard Prats Molner
Translation: Tatsuhiko Akutsu
Photos: Courtesy of Apparatu

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