ザラ・ウッド

PEOPLEText: Waiming

イラストレーター歴はどのくらいですか?

2001年からで、イラスト1本になったのは2004年の終わりからです。イラストを職業にするのは難しい。お金になる仕事としてのイラストと、描きたくて描くイラストのやりくりですね。

もう少し詳しくお願いします。

仕事が順調にいき出したのは、2002年にメルボルンにいた時の事。オーストラリアとアジアのステューシーに限定版のTシャツのデザインを依頼されたんです。ステューシーとは6、7シーズン一緒に仕事しましたが、それは本当に楽しかったです。ステューシーはオールドスクールのスケートレーベルとして始まりましたが、今では世界規模の企業になりましたね。

WoodyStormSubsided.jpg

ステューシーとの仕事では自由に制作できましたか?

私のスタイルに関心を持ってくれていましたから、何でも描きたいものを描いていいと言ってくれました。いつもは何かぼんやりしたテーマがあるんですけどね。ステューシーはTシャツも小さなアート作品というように取り扱ってくれて、サインするのも許してくれました。

zara_wood_20080919163851.jpg

それが最初のプロジェクトだったのですか?

そうですね、楽しくできた初めての仕事と言えますね。

あなたが影響を受けた子供の頃の思い出を一つ教えてください。

沢山ペットを飼ってる一人っ子で、絵を描いたり、うさぎや犬と一緒に遊ぶのが好きでした。絵を描く事は心地良かったし、同時にワクワクしました。

zara_wood_20080827153241.jpg

もし何か動物になれるとしたら何になりたいですか?

たぶん、何か生物のミックス体ですね。身軽で、ぴょんぴょん跳ねるネコみたいな。でもネコ科よりも忠誠心はあると思います。

そういえば、「小耳にはさんだ会話」から影響を受けるとか。

たまに電話の会話をふと耳にすることがあるでしょう?背景は全く分からなくて、不可思議なんだけど、何か楽しいイメージを呼び起こしてくれるような話ね。
私が昔小耳にはさんだ話で、誰かが「犬って狂ってるわ。だってウンチするんだもの」って言ってたの。「大きい犬は沢山するの?」とかね、実際犬のフンに関する話はよく耳にするんですよ。

その楽しいイメージを思い起こしたとき、あなたの作品が好きな人に何か伝えたいメッセージはありますか?また、いつもとは違ったメッセージをくれる人に伝えたいメッセージは?

作品の中で文章を取り入れるのが好きですけど、オーディエンスに向けたダイレクトなメッセージはあまりないですね。今日だと、スタジオまで自転車で来るときに、「live and let live(持ちつ持たれつ)」というフレーズが頭に浮かんだんです。丁度、全ての皆が私の作品を好きになったり、私の作品から何か掴んだりするという訳ではないように、人は世界中の人とうまくやって行くことはないんだと思いますね。

続きを読む ...

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
MoMA STORE