ピピロッティ・リスト

PEOPLE

Pipilotti Rist

エリザベス・シャーロット・リストは、1962年6月21日にスイスのグラブスで生まれ、ティーンエイジャーの時に、ピピロッティ・リストに改名した。この名は、彼女のニックネームであるロッティとアストリッド・リンドグレン作「長靴下のピッピ」の主人公ピッピからきている。ピピロッティは、ウィーンの応用芸術インスティテュートで、広告のアートやイラストレーションや写真を学び、その後バーゼルのデザイン学校で視聴覚的なコミュニケーションを学んだ。


Elixir: The Video Organism of Pipilotti Rist – interview from Museum Boijmans Van Beuningen on Vimeo.

80年代の初め、ピピロッティはある試みをする。それは、8本のフィルムとスライドをいくつかのバンドのステージデザインとして使用するということであった。1988年から1994年まで、ピピロッティは人気パンクバンドのル・リーンズ・プロチェーンズのメンバーだった。音楽やポップカルチャーはその後も、彼女の作品の中で重要な役割を果たし続けることになる。自身の個人的な活動が、テレビや映画、音楽フィルムの魅力的な映像やビデオアートでの実験的な言語に影響を与えている。その映像作品は様々なところで展示され、美術館やビエンナーレ、フェスティバル、テレビ、また2000年ににニューヨークのタイムズスクエアで開催されたような公共の場でも目にすることができる。

ピピロッティとそのチームは、1990年代中期から大きな展示も行なっている。ビデオ映像やサウンドトラックや空間を使用した展示は、その作品の中で同等の役割を担う。彼女は長年、作曲家のアンダース・ガジスバーグとコラボレーションをしており、非常に人間的で心地よい音を製作している。


Pipilotti Rist building Elixir from Museum Boijmans Van Beuningen on Vimeo.

オランダのロッテルダムにあるボアジマンズ・ヴァン・ビュニンゲン・ミュージアムでの展示「エリクシール」は、リストの近年の展示の中で最初の大きな試みだった。それは、いわゆる“総合芸術”で、9つの展示で構成されている。展示フロアのプランは、生きている人間をイメージしていて、腹部や心臓、肺などがある。リストの生きた作品から自然に成長した映像の生命体なのである。

エリクシールには、すでに別の場所で別の形で展示されたものもある。2007年には、「ア・ラベラ・エトワール」が、パリのポンピドゥーセンターの前の巨大な広場を埋めた。「ホモ・サピエンス・サピエンス」は、2005年ヴェニスのサンスタ教会のアーチ型の天井に映し出された。それぞれの作品を融合させることで、ピピロッティ・リストは、美術館を変化させ、普通ではできない経験の場としたのだ。

このインタビューの中で、ピピロッティ・リストは、様々なことについて語っている。色彩や、まぶたの裏の美しい光景、裸の女性の意味、社会における美術館の役割、そして個人の生活における芸術などについてである。

Camera and Direction: Marcel Prins
Interview: Sjarel Ex
Sound: Rob Dul
Edit: Jorrit Spoelstra

Translation: Kei Shimizu

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