LUXURY PLEASE

HAPPENING

豪華さや美しさをテーマにしたショーが流行している。ウィーンのホーフブルグ宮殿で行われる大胆で美しい「ラクシャリー・プリーズ」や、本流としてはウィーンのプラーターエリアで行われる「ラ・ドンナ」などがある。基本的にどちらのショーのタイプも、ターゲット層に最もホットで豪華で最高級の美やライフスタイルのトレンド情報を提供する、という同じ目的を持つ。

最高級アイテムの幅は広い。デザイナー服、ファー、アクセサリーから、車やヨットといったステータスシンボルまで、高級コスメやエステから、エリートのセミナーや指導まで。余暇が珍しくなったとあっては、私たちはどこで最も効果的にお金を使うことができるか、そのアイテムは最大の贅沢と幸せの感覚を提供してくれるものかをわかっている必要があり、上記のようなライフスタイルやビューティのイベントは絶好のインスピレーションの場となる。もう1つこれらのショーでいいのは、彼らは、高級グッズやサービスを直接提供して楽しませてくれること。参加者も喜んでいるようだ。オーストリアの高級紙「Der Standard」の記事によると、昨年の「ラクシャリー・プリーズ」では結局、高級ブランドやサービスに使われたお金が1億6500万ユーロ(約270億円)を下らなかったとか。

ビューティ・ド・リュクス
Cosmetics help make us glow


これは私も参加してみるに十分な理由だ!何を隠そう、私はスタイルやファッションのことはこれまでずっと自分流できた。BBCの伝説的「What not to wear」などのテレビ番組を見たり、贅沢なライフスタイルのショーについて書くのを楽しみながら、同時にそれによって自分のスタイルを確立し、改善してきたのだ。
ということで、この秋に地元のビューティショーに出かけた。提供されるものを試そうというつもりではなく、ただされるがままに外見を変えようと。エレガントな地元のスタイリスト、イングリッドが無料でメイクしてみませんかと声をかけてくると、私は一瞬戸惑う。そして喜んで受けたのだ。。。結果、言ってしまうが驚くほどの美女に!カラーやコスメが顔にこんなにのることで、ここまで色気が出るなんて、なんと驚くべきことだと思いませんか。

ビューティ・ド・リュクス
Jewellery is a symbol of luxury

実際、私たちが生まれ持つものを認識したり、ありのままの姿に合う服を選んだりすることで、断然より良くなれるものだ。『見た目をよくするということは、自身を最大限に活用するということ』と、イングリッドは言う。私はそれを正しいと思う。CNN今週早々のウラジーミル・プーチンのロシアにおける「スペシャル・インべスティゲーション・ユニット」レポートで、モスクワの有名なプーチン派のファッションマガジンライター、エベリナ・フロメチェンコが同じことを書いていたので、さらに再確認した。『女は美しくなる権利がある』。彼女のマガジンやテレビ番組のメッセージは明確だ『女は誰もがクイーン』である。

ビューティ・ド・リュクス
Art is pure luxury. Sculpture by Austrian artist Tina Fassl

しかし、華やかさや、スタイル、ハピネスの世界に入りこむ一方で、私はあるCNNレポートにショックを受けた。一瞬にして、現実に引き戻された。イギリス内のアジア人、アフリカ人、アフリカ系カリビア人のコミュニティーの間で、肌色を明るくするために促進される化粧品の売り上げが増大しているということを知る。「スキン・ブリーチ」と呼ばれるそれは、明るい肌、もしくは白人が、より成功しており、知的で、性的に望ましいという認識から促進されているのだ。インド放送やYouTubeスターに見られるコマーシャルでは、ヒンディー映画界の超人気俳優、シャールク・カーンが「フェア&ハンサム」というスキンクリームを促進し、コマーシャルは明らかに落胆した浅黒いインド人男性が、クリームを使った後に白くなるという内容を映し出している。ヒンディー映画界のスターは、その後自信たっぷりに歩き、奇麗な女性が隣にやってくる、というものだ。これまで私はブリーチと言えば、歯のブリーチについてしか知らなかったため、このニュースには衝撃を受けた!さらに面白い詳細は、ますます多くのブリーチ製品をイギリスの店棚で見つけることができるのに対して、日焼けローションの需要はヨーロッパ大陸で増加しているということ。『これらの商品は需要主導です』と、コスメ界の専門家は言う。『たとえ皮膚癌の原因になり得るとしても』と。

悲しいと思いませんか。これらは、このグローバル社会に完璧に反映し、私たちが両極端の世界に住んでいることを示している。どうして外側の容姿にそんな大きな役を演じさせることができるだろう?なぜ階級や富やスタイルに関係なく、そろってみんながこのゲームに参加したがるのか?そしておそらく最も重要なことに、誰がこのゲームのルールを作るのだろうか?

LUXURY, please
会期:2007年11月22日〜25日
会場:Das Luxuserlebnis, in den Kaiserlichen Räumen der Wiener Hofburg
www.luxuryplease.com

La Donna
会期:2008年10月22日〜26日
会場:Messezentrum WIEN
www.ladonna.at

Text: Christina Merl
Photo: Luxury please
Translation: Yurie Hatano

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