ノン・フォーマット

PEOPLEText: Junko Isogawa

ロンドンに住むノルウェー出身のケル・エクホルンとアメリカに住むイギリス出身のジョン・フォースによるクリエイティブアートチーム「Non-Format」(ノン・フォーマット)。イラストレーション・ジャーナル誌「Varoom」のアートディレクターでもあり、幅広く活躍する現代的なグラフィックワークが目を引く彼らだが、日本の伝統的美術もからも影響を受けている。
今年ゲシュタルテン出版社より作品集「Non Format – Love Song –」を発表、12月1日には日本に「HIGH5™」のスピーカーとして来日する予定の彼らに、インタビューを行った。

Non-Format
The Chap, Ham – Lo Recordings, Music packaging, Front of CD slipcase with sticker and front of jewelcase

まずそれぞれの自己紹介をお願いします。

ケル・エクホルン:ノルウェーの北部の外れにある、ノルヴィクという町で生まれ育ちました。学校を卒業した後、広告の仕事を短い間ですがしました。それから世界を旅しようと思いノルウェーを出たのですが、その後ロンドンのセントラル・セントマーチンズでグラフィックデザインを学ぶことにしたのです。カレッジの後、独立しデザイナー、映像作家として主に出版業界でクライアントと仕事をし、1999年にジョンと会ったのです。Non-Formatを一緒に設立したのは一年程後になります。

ジョン・フォース:僕はイギリスの田舎町、グロースターシャーで育ちました。1989年にレスターポリテクニック大学でグラフィック・デザインの修士号を取得し、バースで広告デザイン会社でしばらく働いた後、ロンドンに移りました。出版業界へのデザインを主にしていて、その後ケルに出会いました。

Non-Format
The Epitaph – The Fader Magazine, Editorial contribution. A typographic interpretation of the lyrics for Where Are They Now by Nas

ノン・フォーマットが設立された背景を教えて下さい。

ジョン:インディペンデント音楽雑誌「The Wire」からアートディレクションをしないかという話を頂いて、雑誌を完全に再デザインできるという条件で始めました。僕たちが独立するきっかけと、この依頼を捉え、後にノン・フォーマットとして知られるようになったのです。

Non-Format
I did mediocre stuff while you were still at school – Grafik magazine/Letraset, Hand drawn poster for Grafik magazine’s Felt-Tip exhibition

最近の活動について教えてください。

ケル:ロサンゼルスを基点とした建築家、グレッグ・リンの作品についての本を現在デザイン中です。また、インディーズレーベル「Lo Recordings」のほぼ全てのジャケット制作を続けていますし、年に3回出版される「Varoom」というイラストレーション・ジャーナル誌のアートディレクターとデザイナーでもあります。広告業界のデザインの仕事に関係してることが多いですが、現在はメジャーなスポーツウェアのブランドの仕事もしています。

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