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ブルーマン・グループ日本公演

HAPPENINGText: Yurie Hatano

無口でミステリアス、そしてコミカル。想像を超えるバカバカしくも高度なパフォーマンスを展開するクリエイター集団、ブルーマン・グループが遂に日本にやって来る。

ブルーマン・グループ

ブルーマン・グループは、1980年代後半に、マット・ゴールドマン、フィル・スタントン、クリス・ウィンクの3人が集まり、ニューヨークでパフォーマンスを始めたのがきっかけで結成。1991年に最初の公演地である、ニューヨークのアスター・プレイス・シアターでの公演がはじまった。

ブルーマンの廃屋を喚起させる無機質な舞台装置は、芸術の分野でも高く評価されている。実際、彼らはニューヨークのグッゲンハイム美術館などにも登場し、そのコラボレーションは大きな話題となった。ショーの中では、こうした“廃材達”がまるで命を与えられたように楽器として、小道具としていきいきと躍動する。

ブルーマン・グループ
Photo: Ken Howard © BMP

ブルーマンは上述の “廃材” を巧みに操り、ユニークなサウンドと全く新しいパフォーマンスを披露する。“廃材”を使って作られたオリジナルの楽器から奏でられる音楽は、「Audio」というタイトルでCDリリースされ、グラミー賞にもノミネートされた。

現在、ブルーマン・グループは世界3か国8都市でロングラン公演を行っている。今まで日本では、海外の “ツアーの招聘” による数ヶ月間の公演や、日本人俳優による “日本版のロングラン” などはあったが「BLUE MAN GROUP IN TOKYO」は、アメリカのパフォーマー、ミュージシャンをそのまま日本に呼び、ロングラン公演を実施します。 いわば “日本ではじめての本物のロングラン” だ。

ブルーマン・グループのパフォーマンスはニューヨークでの開幕以来、常に進化し続けており、日本公演ではその最新バージョンを観ることができる。舞台には、インターネット社会の無機質さを揶揄するような場面も登場し、ブルーマンの描くテクノロジー社会から、コミュニケーションの本質を再認識するだろう。随所に舞台と観客が共に驚き、笑い、互いの存在を認識する場面が用意されている。

会場となるのは、世界で初めてブルーマン・グループのために作られた専用シアター「インボイス劇場」。インボイス劇場の誕生で、アートの街・六本木が一層文化色にあふれる街になるだけでなく、アジアのエンターテインメントの発信基地となることだろう。

BLUE MAN GROUP IN TOKYO
会期:2007年12月1日(土)〜2008年4月25日(金)
上演時間:100分
会場:インボイス劇場
住所:東京都港区六本木5-11-12
TEL:03-5414-3255(ブルーマンジャパン事務局)
主催:ブルーマンジャパン制作委員会
http://blueman.jp

Text: Yurie Hatano

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