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カワニシタカヒ

PEOPLEText: Yurie Hatano

“鬼の子” カワニシタカヒが4年ぶりに個展を開催。東京POINTと札幌SOSOを巡回する。

美しさへの破壊、何もしない強さ、成功への失敗。彼の内面に宿る3人以上の人格が、そういった言葉を、 色、線、モチーフ、そして感情に、迷いなく落とし込んでいく。

まずはじめに、自己紹介をお願いします。

カワニシタカヒ。画家です。

ご自身のポートレートにも書かれていた “鬼の子” とは?

鬼の子供。二十歳を過ぎた頃、何かを表現するとき人に生まれた以上、「そこ」は超えられないことに腹を立て鬼になってやろうと思ったが、所詮人間、そこまではなれねーなー、と甘さが出て、せめて鬼の子ぐらいだったら何とか成れるかと思い「鬼の子」登場。鬼の子なら成長したら鬼に成れるしね。あくまでニュアンスね。

これまでの主な活動を教えてください。

言葉で伝えることをあまりしていないので、基本は画家として絵を描いています。

国内やニューヨークの合同展に参加したり、H.P FRANCE Bijoux 等お店のディスプレイを制作したり。
2003年に「カワニシタカヒ」展@space TRYが最初の個展。

あとは「DAZED&CONFUSED JAPAN」創刊用ポスターや休刊してしまった「relax」のポスターに作品を提供したり。「Weetzie bat」(Francesca Lia Block)や「Smart Cunt」(Irving Welsh)の装丁用作品も描きました。

最近ではSOIL&“PIMP”SESSIONS の「PIMPOINT」のアートワークも描かせていただきました。

とりあえず、エージェントphilのサイトを見てください。

6月に札幌SOSOでも行われる展覧会「EVERESTS」は4年ぶりの展示とのことですが、4年間の活動について教えてください。

当時どうしても絵や自分、世間を軽視してしまうところがあり、絵以前に深みがまったく感じられず、表面的なマスターベーションが主に課題でもあった。だから一度、自分本人に振り返り「個」と向き合うことを少しずつ無理せずやってみた。それは今でもやっているし、当分の間続くと思う。いま少しだけ感じることができたのは、息苦しく自分でしていた事、そして、当時その方が自分にとって楽なことだったんだろうと思う。

解りやすく言うと絵や自分、世間から、ただ逃げていたということかな。本来もっと自由だし自由であっていいことだし。けどそれゆえに厳しさを伴うよ。あとは素直に、サボっていた(笑)。

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