SCVF 2007

HAPPENING

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今年で2回目となる「しずおかコンテンツバレーフェスティバル(SCVF)」が穏やかな地方都市で開催された。この催しは日本国内外で活動するクオリティーの高いクリエーターやデザイナーが集まり、彼らのジャンルを超えた作品の展示やデジタル作品の上映など内容の濃い3日間となった。


SCVFは静岡が世界に向けたコンテンツ産業の発信地になろうという目的のもと設立された組織「しずおかコンテンツバレー推進コンソーシアム(SCV)」のさまざまな活動の発表の場であるとともに、彼らの事業の一環であるクリエーターと企業とのクリエイティブ・コラボレーションを促進する目的で作られたICNに参加しているデザイナー達がこのフェスティバルのために制作した作品を発表するなど観る側に多くの刺激を与える場でもある。

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このフェスティバルの広告デザインを手がけたスイス人デザインユニット「so+ba」が「こんなにクオリティーの高いデザインや映像作品が集合するのは東京でも実現できないことで、とてもエキサイティングだ」と話す通り、スクリーニングショーケースでは最高のラインナップで定評のあるミュージックビデオ・フェスティバル「ミラーボール」や世界の優れたCMを集めたSHOTS+カンヌ・ライオン「グランプリ」が上映された。

また、デザインショーケースの展示では有名デザイナーのみならず静岡で活動をしている学生やクリエーターの作品展示もある。東京プラスチックスの作品で参加者が思わず奇声を発してしまうインタラクティブなアニメーションはUKの奇才アニメーター達の最新flashを駆使したアニメーション展で展示されていた。

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SCVFキュレーターの大森久美さんが田中秀幸、菱川勢一、稲葉英樹、so+ba、サミラ・ブーン、黒住政雄の6人のデザイナーに枠組みだけの大きな箱を使いデザインとコミュニケーションをテーマに作品制作を依頼した特別展示、コミュニケーション展は6人のデザイナーそれぞれの個性が活かされた展示になった。

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参加デザイナーの一人サミラ・ブーンは平面のものを切る、折るといったシンプルな発想だけで名刺入れやサンダルなど3Dに変えてゆき、それらの作品は使うものに柔軟な発想を与える。彼女は「私の考えるデザインは使う“者”と“物”の間にコミュニケーションが自然に生まれるものであってほしい」。と話してくれた。サミラの展示作品はそんな彼女の考えを参加者にプレゼントするかのように箱の枠にラッピングをしているようだった。

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このSCVFはまだ2回目ということもあり内容の濃さからすれば参加者は少なかったのかもしれないが、大森さんは「今回の特別展示で示したようにデザインと人とがコミュニケーションをとりながら成長してゆき、このSCVFが静岡の人々や参加者に少しずつデザインと触れ合ってゆくきっかけになれば」と話してくれた。

残念ながら私は一日しか参加できなかったが、他にも多くのクリエーターが無料で講演会を行ったり、ワークショップを開いたり、参加者に積極的にデザインと触れ合う機会を提供している。このフェスティバルは回を重ねるごとに大きくなるに違いないだろう。来年のSCVFに参加する機会のある人は是非、参加してほしい。

しずおかコンテンツバレーフェスティバル(SCVF)2007
会期:2007年1月26日〜28日
会場:静岡市産学交流センター、アゴラ静岡・ユーフォニア、DREAMS FLEX-MUNCHEN
TEL:050-3433-0863
Email:info@scv.jp

Text and Photos: Naoko Wowsugi

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