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モーション・アワード 2006

HAPPENINGText: Yasuharu Motomiya

Flashという、革新的なアニメーション・ツールが登場して早10周年。とくにウェブの世界でその存在感をみせ、いまやFlashを見かけないサイトの方が珍しいというなかで、その領域はウェブの世界だけに留まらず様々な分野で活用されている。そんな状況を象徴するイベント「Adobe presents Motion Award」(以下、モーション・アワード)が12月15日から3日間原宿ラフォーレ・ミュージアムで開催された。

展示は「Flashからはじまるクリエイティブ」をテーマに6組の国内外アーティストによる作品と、このアワードのために募集された作品のなかから審査員により選ばれ、インタラクティブ、アニメーション、ショートフィルムなど計6部門ごとに賞を獲得した作品が展示されていた。
受賞作品、その他はモーション・アワードの公式ページに掲載されているのでそちらで確認していただきたい。

会場に一歩足を踏み入れると、展示されているスペースにまず目がひかれる。外側はそのブースのアーティストによるイメージがデザインされた六角形型のブースがあり、中がインスタレーション空間となっている。中に入るとそのアーティストの作品がコンセプトにあわせ展示されているのだが、中へ入るたびにより際立ったそれぞれの作品の印象をみるものに与える。

ハイファナのミュージック・クリップ「WAMONO」が記憶に新しいアートディレクターのエリック・クルーズ(W+L東京LAB)のブースでは、彼が今まで手掛けた数々の作品と、「WAMONO」の掛け軸、そしてFlashを使用したW+K東京LABのプレゼンテーションなどがディスプレイされていた。特に掛け軸は彼らが掲げるコンセプト「HYBRID」がダイレクトに伝わってきた。

トーキョープラスティックは、「The little fella」という作品が展示され、画面上にいる気味わるくも愛らしい犬がこちらのマウス操作に反応して様々な表情をみせるインタラクティブな高解像度3Dアニメーション。犬の体をマウスで触ることによっておこるアクションが作品とのより多くのコミュニケーションを生み出していた。他にも彼らのこれまでの作品のドローイングなどが展示されアニメーションにいたるまでの経過などを想像させる。

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