イリーナ・フィゼレウ

PEOPLEText: Gisella Lifchitz

突然にジュエリーへの関心が高まっているようだ。ファッショナブルなジュエリーが常にいろいろなところに出回わり、展示会では洋服メーカーよりもジュエリーデザイナーの方が多いくらいだ。実際、ファッション・ブエノスアイリスはこのトレンドの高まりを証明し、その後押しをしている。

ここでファッションにスピリットを持ったイリーナ・フィゼレウを紹介したいと思う。彼女はコレクションごとに世界を作り、またその作品の裏にコンセプトを持っているデザイナーだ。それが彼女の作品をより美しくしている。アイリナは根気よく作品を紹介し、寛大で人と繋がっているのが好きな人である。まるで皆が彼女の作品の一部になったように、それらは再結合(ジュエリーと身につける人が)したときだけに意味をなす。『私はいつもコレクションのコンセプトに基づいて作品を作ります。』と、イリーナは言う。『私は言語やシステムを見つけ、そしてそれと同じアイディアのもとにコレクションを作りたいのです。』

イリーナはグラフィックデザイナーであるが、ステージシーン、ペーパークラフトテクニック、ピアノ、ジュエリーの勉強もしてきた。オフィスで科学の研究をしていた間も、他の何かを探していた。その何年間の人生は複雑であったが、ついに彼女はプロフェッショナルジュエリーデザイナーという自分の道を見つけ今に至る。2001年にブエノスアイレスのジュエリー・マニシパル・スクールを卒業し、また、素晴らしいアーティストであるサーキスとプジアと共に学んだ。

身近にいいブランドがなかった事もあり、イリーナは自身のブランドを立ち上げた。オマ・デザイン、プロ・ディセオ、エクスポ・トラスティエンダや2006年9月のファッション・ブエノスアイレス・デザインのイベントなど、様々な展示会に出展するようになり、そしてまた賞も取り始めた。最初の賞はアルゼンチン・ジュエリーデザイナー協会で、「プレイオメトリー」という彼女のコレクションがブエノスアイレスの市政府からデザインインダストリーコンテスト賞を与えらた。

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鈴木将弘
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